うちはの惨劇から早数ヶ月。
里は最初から何事もなかったかのように平和だ。
「お!ナールトー」
「ナマエの姉ちゃん!」
「頑張ってる?」
「俺アカデミーに行ってるんだってばよ!」
「そっかあ。すごいね」
「ナマエの姉ちゃんは?」
「火影様に呼ばれたからこれから任務かな。ナルトも頑張りなよ?」
「おう!」
ーーーーコンコン
「ナマエです」
「うむ。入るがよい」
おじいちゃんもとい三代目火影に呼ばれて火影室にやってきたナマエ。何だろうな…ちょっとだけ嫌な予感がするなと彼女が思っているところで三代目、ヒルゼンが口を開く。
「ナルトにちょこちょこ会っているそうじゃのう」
「(ギクッ!)」
「はぁ…わしとの約束は忘れたか」
「忘れてなんかないです、けど…やっぱり放っておけないし、会いたいし…」
「ナルトもアカデミーに入った。これから忍のいろはを学ぶ。…ナルトの同期にはうちはの生き残りがいてな…」
「イタチの……弟、」
「ああ。同じ孤独を抱えるもの同士、ナルトとサスケが仲良くしてくれればいいがなあ……」
「じゃあわざとナルトとサスケを同じクラスに入れてくれたのね!」
それからナマエはヒルゼンと色々な話をした。
ナルトやサスケのこと、そしてイタチのこと。
三代目はいつかうちはの真実を話す日が来るだろうと言った。きっとナマエは真実を聞いても聞かなくてもイタチを里の裏切者だなんて思わないんだろう。
「なあ、ナマエ」
「うん?」
「ミナトが…四代目が生きておったなら、うちはを救えたのかのう」
「三代目が出来なかったことなら、パパにも出来ないかもしれないよ。でもパパが生きてたらナルトは寂しい思いをしなかったとは思う」
「そうじゃな。ナマエにも寂しい思いをさせたな…すまない」
「謝らないでよ。パパが間違ってたわけじゃないんだし…それに私にはカカシがいるから寂しくない」
「これからもナルトを見守ってくれ」
「会っても怒らない?」
「あまり派手な動きをするではないぞ。それに…」
それから先の三代目の言葉はナマエの心を軽くした。"ナルトがアカデミーを卒業したら、もっとお前がナルトに会える機会が増えるように、考えていることがある"と三代目は言ったのだ。
何を考えているんだろうな。
早くその日がくればいいな。とナマエは頬を綻ばせた。