「!!!」
「カカシ……?」

真夜中。二枚並べて敷いてある布団の右の方、カカシのいる方から気配を感じた。ナマエが目を覚ますとカカシが大量の汗をかき、息をあげ体を震わせているのだ。

(ああ、またか…、)

「大丈夫?」
「起こしちゃったね…ごめん」
「ううん。また夢見たの?」
「……ああ」

カカシは悪くないよ。それにリンもオビトもあなたを恨んではいない。と、ナマエはもう何度目になるかわからない言葉を口にした。

「なんで俺だけ…生きてるんだろうね」
「そんなこと言わないでよ」
「お前が居てくれなきゃ、俺は何の為に生きてるのかわからないよ」
「……」
「ミナト先生とクシナさんからお前を託されたんだもんな。俺がしっかりしないと…」

いつもそうやって一人で悩んで一人で解決して相談もしてくれないカカシに頬を膨らませながら、ナマエはコップに水を注いでいた。

「はい、お水」
「サンキュ」
「カカシはパパとママに頼まれてなかったら私と一緒にいてくれなかった?」
「え?」
「私を一人ぼっちにしないでいてくれたのはカカシだよ」
「ナマエ、」
「カカシも一人ぼっちじゃないよ、私もいるから」

だから辛いことも半分こすれば良いんじゃないかな。とナマエは後ろからカカシを抱きしめ、そっと彼の頭を撫でた。年上の彼がたまに見せる弱さ。その弱ささえ、ナマエにはなんだか愛しいものだった。

prevbacknext