03








「「『わぁああぁあ!!!』」」


複数の叫び声とともに空から落ちてくる影。ナツから順にそのまま地へと突っ込んだ。


「帰って来たぞォ!!!」

ナツの叫び声にルーシィたちも嬉しげに微笑む。まるでいつも通りのマグノリアの様子にほっとするが、エルザは警戒を怠るなと喝を入れた。



「大丈夫だよ!一足先についたから、この周辺を見て回ってたんだ!」

「…えっ!?」

見れば当たり前のようにエクシードたちが、笑顔で手を振っている。


「どういうことよ…なんでエクシードがアースランドに?」

エクシードの存在に騒ぐ仲間たち。そんな中ハルは、静かにうつむいたまま座りこんでいた。






「ハル…?」

『……また…大切な仲間を…っ』

「…ハル……」


ミストガンとの別れを思い出し、ゆっくりと拳を握りしめるハル。やるせない思いを仕舞う術も無く、唇を噛みしめる。



『仕方ないことだって…わかるけど、……だめだね、あたしってば…っ。』

眉を下げ笑うハルにアイスはただ静かに寄り添う。


「……ハル。」









「だぁあ!リリーはどうした!?パンサーリリーの姿がどこにもねぇ!!」

パンサーリリーを自身の相棒としようとしていたガジルは、姿の見えないリリーに騒ぎ始めていた。


「リリー?」

「あのごっついエクシードのことよ。」

グレイの疑問にルーシィが答える。




「オレならここだ。」

声のする方を見れば、全く"ごっつい"姿ではなくなった小さなリリーの姿。


「「ちっちゃ!!!」」

突っ込まずにはいられない一同は思わず声を揃えた。


「俺は王子が世話になったギルドへ入りてぇ…。約束通り、いれてくれるんだろうな?ガジル。」

リリーの訴えにガジルはもちろん快く引き受ける。





「で、それとは別に怪しいやつを捕まえたんだ。」

「おっ!早速手柄か!さすが俺のネコ!!」

「来いっ!」

リリーがロープを引っ張ると、女の声が聞こえる。


「ちょっ…私べつに…、怪しくなんか…っ!」



―――ドサッ


雨の中、濡れた地面に倒れこむ少女。思いも寄らない姿にナツは目を見開いた。



「私もフェアリーテイルの一員なんだけど!」

「……リサ…ナ」
















「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -