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三日目を終えて
1位セイバートゥース:34P
2位マーメイドヒール:32P
3位ラミアスケイル:31P
4位フェアリーテイルB:30P
5位フェアリーテイルA:27P
6位ブルーペガサス:18P
7位クワトロパピー:14P
三日目の競技パート、バトルパート、両方で結果を残したフェアリーテイルは、お祭り騒ぎだった。
樽の上に板を置き滑って遊ぶナツたち。ハルはけらけらと笑いながら水を飲む。
『優勝したらジュエル貰えるんだよねぇ?』
「知ってたのか。」
『あたりまえだよぉ!じいじが必死に頼んできたもん!』
ハルの言葉にグレイは納得する。彼女が出れば勝つという、絶対的な自信があるから。
『あたし、そんなに強くないのにねぇ?』
「何言ってんだよ…。おまえに勝てねぇ俺よりは全然強えだろうが。」
呆れたようにそう告げるグレイ。ハルはきょとんと目をまるくして彼を見上げた。
「この勢いのままあいつら全員ぶっ飛ばしてやろうぜ!」
『うん…。』
グレイがナツたちの輪に入っていく。ハルは彼らを見ながら、大きなため息をついた。
『あたし…そんなに強くないのにな。』
「強いわよ!」
「何言ってるんですか、ハルさん!」
ハルの独り言に気づいたのは、ルーシィとウェンディ。
『そんな食い気味に言わなくても…。』
苦笑するハルにルーシィは笑いながら応える。
「ハルもリザーブ枠として入ったんでしょ?」
「ハルさんが出場してくれるなら、本当に優勝しちゃいそうです!」
『今日のウェンディもすごかったよね。いつの間にかあんなに強くなっちゃってさぁ!』
笑い合う三人。ウェンディはハルに褒められたことに、照れを隠せずに頬を染めていた。
「ハルの活躍期待してるわ!」
「セイバートゥース、絶対勝ちましょうね!」
『そーだね!』
先に見据えるはセイバートゥース。彼らを倒さなければ優勝はできない。他にも気になるのはマーメイドヒールのカグラ。
『倒さなくちゃなぁ…。』
ぐっと伸びをしたハルは騒がしい彼らに再び目を向けた。
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