04
再び地に着く足に力を入れると、体勢を低く保つ。
『何のことか知んないけど、これ以上…』
「やめろっ!!」
『……ルフィ』
ルフィの声にピタリと動きを止める一同。ハルは視線だけ彼へと移した。
「この勝負、おれとおまえで決着(けり)をつけよう!!」
『………』
青雉をまっすぐに見るその目に、ハルはゆっくりとナミへ歩み寄ると手を伸ばす。
座り込んでいた彼女も素直に手を掴むと、唖然としたまま立ち上がった。
『ゾロもサンジも行こ。』
「けど…」
『船長(キャプテン)が言ってんだよ…』
ナミへ笑いかけるハルは、笑みこそ浮かべてはいるものの、ひどく辛そうに見える。
それに気がついた彼らは、意を決してルフィを置いてメリー号へと走り出した。
―――ガチャ
「ハル…」
「…ハルちゃん」
氷結した部位を抑える二人に微笑むと、甲板から島へ飛び降りる。
『行ってくるね』
「待て!おれも…」
『あたしは無傷だから大丈夫!…様子、見るだけだし。』
それだけ告げるとイノセンスを発動させ、あっという間に去ってしまった。
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