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頭が痛い、風邪だろうか。時計を見ればすでに昼の12時をさしていた。うわー朝飯食いっぱぐれた…




「ナマエ、もう昼だぞ」

「お頭…」

だから、入ってくる時はノックしてって前にも言ったじゃん。一応女だからね、私。



「ん?今日は珍しく怒んねーんだな」

「頭、痛いんです」

「なにっ!?それは大変だ!どれ俺が添い寝してやろう」

もぞもぞと私の布団に入ってこようとするお頭におもいっきり足蹴してやった。



「なんだ、元気じゃねえか」

「それくらいはできますよ、てかなんでつまらなそうな顔するんですか」

「ん?いや、最大のチャンス逃したなと思って」


何のチャンスかはあえて聞かなかった。どうせお頭のことだエロいこと考えてるに決まってる。
はあ、なんでこんな奴についてきちゃったんだろ…




「なあに、酒でも飲めば治るさ!どうだ?」

「お頭、病人に酒って…しかもまだ昼ですよ?」

「だっはっはっ!それもそうだな!」


…この人はもう、なんて顔をするのだろう。こんな屈託のない笑顔見せられたらなんかどうでもよくなっちゃうじゃん。



「どうした?顔赤いぞ?」

「そりゃ風邪のせいです」

「やっぱり俺が添い寝してやろう!」

「バカシラ」

そう言って私はベッドの右側をあけた。


「体は素直でよろしい!」

んー…お頭が言うとなんか卑猥。ま、いっか



「口も素直だとなおいいんだけどな!」

布団に潜り込んできたお頭は私の頭をわしゃわしゃと撫でながら言った。



ドキン―…


「っ!余計なお世話ですよー!」


どうやら素直になるにはしばらく時間がかかりそう。







待っててね、お頭




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