(シャンクス)

うずうずしていた。なんでかわからないけど、その日の私はいつもよりも少し大胆になっていたんだと思う。
シャンクスはベッドに寝ていて、私はそれを眺めていて不意に彼の寝顔を見た時に、あ、キスしたいな。なんて思った。もう一度言うけど、なんでかなんてわからない。
ただそう思ったら、まるで私が押し倒しているみたいに彼の上に覆いかぶさるようにしていた。そのまま引き寄せられるように、顔を寄せた所で、彼の目がパッチリと開いた。


「あ、起きた?」

「…起きた。何してんだ」

「キスしようかな、って」

「そりゃまた、突然だな」

「突然したくなっちゃって」


欲情したか。なんて笑う彼に、無表情でそうかも。と答えると、逆に彼が目を点にした。それが珍しくて、私はそっちに笑った。ムラッとするって、こういうことなのかもしれない。ただ惹きつけられる。笑いも収まって、黙って見つめていると彼が困ったように笑う。


「おいおい、本気か」

「黙って」


一度離れた距離をまた詰めようとした時、彼の腕が頭に回された。






(シャンクスずるい)
(いーや、早いモン勝ちだ)
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