pkmn長編小説追加用 | ナノ

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悲鳴をあげている余裕なんてない。ノボリさんを離さないよう胸に抱き寄せるのがいっぱいいっぱいではあるが、早く考えないと
ボールは全部置いてきてしまった
それならどうしよう近くにいる鳥ポケモンに捕まるか?カミナギの笛を吹いてウォーグルを呼ぶか?いや、そんなことをしたらノボリさんを離してしまう
眼下にはギアステーションのあるライモンシティが見える。いやいやあんな人工物しかない場所に落ちてみろぺちゃんこなんて可愛い表現では済まされない
もう駄目元でもいい。助かるために助けるためにやれることをするまでだ


『クダリ!ノボリさん見つけたよ!!』


聞こえるわけがない。なんて思うな信じるんだ。大丈夫きっと気付いてくれる。あぁ、でも怖い怖い怖い!!もう間に合わない!





ふわり、地面スレスレで服を何かに引っ掛かるように浮かぶ。どすん、とお尻から落ち強打してしまったが生きている。あの高さから落ちて生きてる


「大丈夫ロト?」


ふよふよ、とスマホロトムが不安げにこちらを見つめてくる。え、もしかしてロトムが助けてくれたの?


「ダンデが○は危ないからっておたすけ機能つけてるロトよ?役に立ってよかったロト!」
『ロトムすぐにダンデにありがとう大好き命の恩人って連絡して』
「了解ロト!」




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