僕は君みたいに素直でもなければ、ひとりじめしたくてもできないような弱虫なんだよ。

「なぁ、雲雀は嫉妬とかするか?」
「なに、いきなり」
「俺はするぞ」
「へぇ。たとえば?」
「きょうの雲雀だ」
「なに?」
「いい匂いがする」
「あぁ。あの人のか」

自分ばっかりずるいよ。僕だって、君のまわりにあの人の物が増えるたびに苦しくなるのに。

「俺は独り占めしたいのかも知れない、雲雀を」
「迷惑な話だよ」









20100114
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