これをひとは、なんて呼ぶのだろう。

先生が転勤して、距離ができて、時間も合わず、声も聞かない。メールも、3日経ってやっと返す。そんな毎日がどれくらい続いたんだろう。毎日という変わることない時間の流れに、うまく逆らえずにいた。

「またね、高杉」

先生はどうしているだろう。あたらしく恋を見つけたんだろうか。風邪ひいてないかな。元気で、いてくれたらいいな。

俺はといえば、なによりもたいせつだった気持ちを日々のなかに置き去りにして、今さら後悔しているところ。
どうやって、先生を好きでいたんだろう。
知らないうちにやって来た好きの終わりに、今さら後悔しているところです。










title/水獣
20091113
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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