終りなんて、思ったよりも随分あっけないね。
たぶんここは世界のすみっこで、俺はたった今世界にさよならした。バイバイ、サンキュー世界。

メロがいて俺がいて、案外悪くなかったよ。なんてね、嘘。すげー良かったしあわせでした。どこの誰よりとか比べる相手がいないくらいに、すげーすげーしあわせでした。

でもどうせなら、最期は愛するひとの腕の中で安らかにーとかがよかったな。
なぁメロ。俺、メロの腕ん中だったらよかった。だってさ、なんだかあちこち痛いしベタベタのドロドロ血だらけだし。
最悪なんだ。
マジちょー最悪。

(なぁメロ、)
(メロは泣くかな)

もしもの時はどこで落ち合うかなんて、約束はしなかったけど大丈夫、問題ナシ。あっちの世界の真ん中で、チョコでも買って待ってるよ。そんでさ、いつかメロがやって来たら「よぅメロ、調子どう?」「お前よりマシだな」そう言って笑って、抱き合って、またいっぱいキスしよう。息できなくて苦しくなるぐらいに、いっぱいいっぱいキスしよう。だからさ、それまではちょっとバイバイね。いつかまた会えるまでさ。

(例えば。メロがそん時よぼよぼのじーちゃんになってても、俺ぜったい愛しいっておもえるから)










いつだってふたりそばに。
20070126
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -