僕は、いつか君の一部になれる日が来るんだろうか。強く望むわけじゃない。なれなくたって絶望したりはしないし、変わらず明日もその明日も生きていくんだけど。
もしもいつか、君からそんなふうに言われる日が来るのなら僕は、僕はどうなってしまうだろう。君を殴り倒すのか、それとも泣くのか、もしかしたら笑うのかもしれない。解らない。考えつかない。何年君と過ごしても、僕は僕のままだから。君を喜ばせることなんて、きっとずっと出来ないだろうね。(例えば僕のことで、君が喜ぶかどうかなんてこと自体不確かだけれど。)

「なぁ雲雀」
「いつまで居るの?」
「きょうは機嫌がいいのか?」
「僕が質問してるんだけど」
「そうか、ごきげんだな。」
「そんなんじゃない」

ただ、僕の中はどうしてか君で溢れてしまいそうだから。君の一部にもなれず、喜ばすことすらも出来ないまま明日が来なくなってしまう事、それはすこし、寂しいことのように思うんだ。










thanx 30000
20070205
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