僕は、瞬きをした。
ずいぶん、長い永い瞬き。

「宵風、眠いの?」
「すこしだけ」
「そう。それならそうだね、ゆっくりゆっくりおやすみ」

合言葉を決めよう。
長い永い瞬きの先に、僕が迷わないように。壬晴にしかわからない、壬晴にだけ届くような。
ふたりだけの、ぼくらだけの。










title/meg
20090312
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -