シリアス久遠ちゃんから心機一転!
見事復活を果たしたあたしですおはようございますこんにちはこんばんは!

今日も見事に輝いてるイタチ兄さんやサソリさん、いつも可愛いデイダラちゃんをお見送りして、リビングでまったりしてます。
今日は飛段は任務がないみたいで、あたしの隣で同じくまったり。
角都は?と聞けばなんで休みの日まであいつと一緒にいなきゃなんねぇんだよと一喝されました。
うん、それもそうだよね。


「早く帰ってこないかなぁ、みんな」
「お前ほんっとあいつら大好きだよな」
「鮫は論外だからね?あの青いのは」
「ゲハハ、鬼鮫か!」
「そう、おにさめです。あいつマジイタチ兄さんとあたしの愛を邪魔してくるんだよ」
「例えばどんなだ?」


例えば・・・?例えば・・・
熱く熱く抱擁してたら、割り込んで急ぎですのでそういうのは帰ってからにしてください、とか言ってきたり、とか。


「・・・それもしかして任務に出かける前とかじゃねぇの?」
「だから任務頑張れるように熱く抱擁してんの!」


勢い良くテーブルを叩くと、飛段は呆れたような視線を向けてきた。なんだよ。
イタチ兄さんやサソリさん、デイダラはあたしを作る主成分だ!
いなくなられちゃあ困るんだ!

熱く語るあたしを軽くスルーして(酷い)、飛段は淹れたコーヒーをすする。
ずず、と下品な音がリビングに響いた。

あーはやく帰ってこないかなぁと呟けば、さっき出てったばっかだろと冷たくあしらわれる。まぁそうなんだけどね、うん。
なんか喋ってないと気がすまないっていうかね。ほらあたしおしゃべりだからさ。


「最近お前、」
「ん?」


ふと神妙な顔をした飛段に、少しの不安を感じた。
え、あたしなにかしたのか?
じ、っと目を見つめてくる飛段から視線を逸らすこともできないままあたしは次の言葉を待った。


「周りで変なこと起きなかったかぁ?」
「・・・変なこと?」


何それ、と笑い飛ばそうにも、飛段の顔が至極真面目だったからできなかった。
変なことなんて起きてないよと笑えば、飛段は安心したように小さくため息をついた。
最近ほんと、飛段が過保護だ。


「どうしたの?」
「いや、」


なんでもねぇ。
そう言って飛段はあたしを安心させるように頭をなでてきた。

でもあたしには分かる。きっとなんでもなくなんかない。
あたしじゃなくて、あたしの後ろを見てる飛段の目には、なにか決意のようなものが混じってた。
なにかあるんだ。きっと何かが起こってる。


「もし、アジトに蛇を見かけたら」
「、え?」
「真っ先に逃げろ。で、暁メンバーの誰でもいいから一緒にいろよ」
「・・・うん」


いつもの飛段らしくない、やけに真剣な顔と声色に、あたしは頷くことしかできなかった。

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -