使



こんにちはー!!
そう元気な声で突然目の前に現れたこいつに、反射的に身を引いた。
逃げようとした腕を掴まれる。くそう気配消しやがって憎い奴!!

グルグルお面はなんで逃げるんですかぁ?と首をかしげた。
黙れこの能面ヤローが。


「今日は何もしませんよ?」
「ううう、嘘くさいもんてか今日はってなに今日はって!いつかは何かするんかい!」
「えへへ」
「否定してくれ頼むから!」


本気で泣きそうになってきた。
本当、任務で誰もいない時に姿を現すなんて最悪だ。
意図的だよね絶対、こいつマジでわざと任務入れたよね!

ヘルプイタチ兄さん!!


「今日はリーダーが久遠さんに会いたいって言うから迎えにきたんですよー」
「えっマジか!」
「・・・その態度の違いはなんなんですかね」
「だってあたしトビ嫌いだ・・・げふんげふん!」


仮面の奥の赤い瞳が細められたのを見て、慌てて咳払いをする。
あたしは何も言ってましぇん。


「・・・まぁいいだろう。行くぞ」


ガッっと頭を掴まれて、思わず目を瞑る。
だけど何も起こらなかった。あれ。


「・・・忍術が通じないというのも、困りものですね」
「うっそマジか」
「雨隠れの里まで、走っていくしかなさそうだ」
「あの、そのトビとマダラの口調の使い分けはなんなんでしょうか」


トビ。どこまでもつかめない奴だ。

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