白紙の紙とにらめっこしながら、長門はため息をついた。
そんなしぐさでさえも愛おしくてきゅん死にしそうな久遠ですこんばんは!!昨日も今日もきっと明日もあたしは元気である!

長門がいれてくれたオレンジジュースを飲みながら、どうする?と首をかしげた。
なにを迷っているのかって?


「部活、か・・・」


イケボである。長門まじイケボ。
悩ましげにふせられた瞳も、長いまつげも、本当まじで最高にかっこいい。
あたしたちは、中学一年生と二年生になった。
小学校のときにはなかった"部活"という存在に、ただいま絶賛お悩み中である!


「長門は部活入らずにここのお手伝いするって決めてたもんね」
「何故今頃になって誘いが来るのか、理解できないな・・・」


もともと、中学生になったら院の手伝いをしようと二人で決めていた。
"中学生になったら"なんて言葉に甘えてあたしはつい先日まで長門にまかせっきりだったわけだけど、もうあたしも中学生だ。
安定の帰宅部になって、長門と帰路につこうとしたとき、運動神経のいい長門を見込んでか陸上部の部長が声をかけてきたのだ。
勢いに押されて断りきれなかった長門が、今こうして悩ましげに腕を組んでいる。


「長門運動神経いいから見込まれたんだよさすがあたしの長門!!」
「、いきなり叫ぶな、子どもたちが起きたらどうするんだ」
「ごめんちゃい」
「ああ」


すっかりお兄さん顔の長門、・・・うん、やっぱりどう考えても部活に入って帰りが遅くなられたら困る、あたしが。長門不足で死ぬかもしれないし子どもたちの面倒見切れないしみんなのお兄ちゃんな長門をとったらほんとこの院潰れる。最後はちょっと盛った。


「長門、」
「わかってる、入る気はないさ」
「もうあいしてるよ長門おおおおお」
「だから、大きな声を出すなとっ・・・!」


思い切り抱きつけば、いつの頃からかあたしよりも大きく成長した長門は急な衝撃をものともせずに抱きとめてくれる。
あいらぶ長門!あいにーじゅー!!


「はあ・・・もう、仕方がないな」


いつまでも甘やかしてくれる長門が、大好きなのだ!

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