「久遠ちゃんって背低いっすよね」
これまた任務でみんなが出払った時に、いきなり現れたトビは口元に手をあてて(仮面だけど)言った。
イラァっとした顔をする久遠。
先ほどまでサソリやデイダラ、イタチに向けていた満面の笑みが嘘のようだ。
「今は座ってるからだもん」
「いやいや座ってても低いっしょ、ほら」
一人分あけた隣に腰を下ろすトビ。
久遠は眉根を寄せて嫌悪を露にした。
「なに言ってんのトビ、座って身長が高いってことは座高が高いってこと。つまり短足じゃんぷぷーっ」
「うっわムカツクっすね」
にんまりと笑う久遠に、今度はトビがイラついて小さく彼女の頭を叩く。
「これがサソリさんだったらマジでおいしい状況なのに、」とぼやく久遠。サソリ厨すぎてキモイ。トビは立ち上がって半歩後ずさった。
「マゾすよね久遠ちゃんマジキモ」
「あたし的には本性真逆の性格なのにそんな馬鹿ぶってるトビのがマジキチ」
「・・・このチビが」
「女の子はこれくらいがちょうどいいんです〜」
罵りあいで久遠に勝てないトビもといオビトであった。