サソリver.


こんにちは、今日も元気いっぱいの久遠ちゃんです。
いや、少し違う。訂正。
こんにちは、今日も元気いっぱいの久遠くんです。


「・・・あー・・・悪り」
「あまりにも軽くないですか!!?でも好き!!」
「・・・久遠、もとに戻るまで喋るな喋ったら殺す」
「え!なんで!!?」


その見た目でその低い声で変態っぷり発揮されたらマジでキモい。

と、サソリさんに一刀両断されたあたしは、頬を膨らました。


「サソリさんのせいじゃないですかー」


手に持った鏡には、あたしではなく、男の子が映っている。
お察しのとおり、またサソリさんの試作品を飲まされたあたしは、今度は男化してしまったのだ!
ちなみに前回は幼女だったらしい。記憶がないから聞いてみても、みんなぎこちなくあたしを見るだけで何も教えてくれなかった(一体あたしは何をしたんだ)。


「まぁそのうち戻るだろ。それまで喋んな一言も」
「理不尽すぎません!?」


そんなドSなサソリさんも大好きですけどね!!!とは言えなかっただってサソリさんの目、目が怖い・・・!


「今日一日この部屋でおとなしくしてろ。出たら殺す」
「お前は誰にもやらねぇフラグですかぎゃあああごめんなさい黙ります!!!」
「キモさに拍車がかかるんだよ黙れ!」


特大の注射器を取り出したサソリさん。命が惜しいあたしは素直に言うことを聞くことにした。

くっそうBLフラグあったのに・・・!


「(サソリさんとイチャイチャしたかったのにぃ!)」
「(男に言い寄られても嬉しくもなんともねぇ・・・)」


サソリさんとあたしは、同時に小さくため息をついた。



デイダラver.


ビシリ。
そんな岩に亀裂が入ったような音がして、デイダラが固まった。
見開かれた瞳がたまらなく可愛いhshs・・・!


「おーいデイダラ?」
「・・・」
「デイダラちゃーん」
「・・・」
「ありゃりゃ」


顔を覗きこんでみても顔の前で手を振ってみても、デイダラは無反応だった。
そんなデイダラも可愛い以下略。

こうなったら、存分に抱きついても突き放されないよね!
ついでにBLフラグマックスだよね!おいしすぎる光景だよね!

よし、いただきます!


「ぎゅーっ!!!」
「っ!!?」


ゾワゾワゾワッ・・・!

そんな効果音がして、デイダラの体全体に鳥肌がたった。
そんなデイダラも以下略。

目を目一杯見開いて、冷や汗を流しながら、あたしを見る。
あたしは笑って、見つめ返す。


「・・・喝っ!!!」
「えええええええええ!!?」


ちゅどーんっ!!!

そこから先の記憶はない。


「(そんなデイ以下略)」



イタチver.

「兄さん!」
「・・・、」


サソリさんに飲まされた薬で男化してしまったあたしは、現在イタチ兄さんに抱きついている。
心底嫌そうな顔をされながらも、抱きついている。
思い切り嫌悪感出されながらも、抱きついている。
抱きつけている!


「さすがイタチ兄さん心が広いですね!」
「・・・・・・・・・・・そうか」


わあなんだろう、その間がとても気になる。けど聞いたらいけない気もするから聞かない。


「イタチ兄さんには弟がいたんだし、あたしが男化してもあまり抵抗ないんですか?」
「・・・そうではないが・・・まぁ確かに、他の者よりは平気だろうな」


決して平気ではないが。

イタチ兄さんは無表情で言った。
兄さん、それは一言余計です。


「それに、オレはいつもの久遠が好きだ」
「・・・っイタチ兄さん!」


嫌な顔をされるとわかってはいても、抱きつかずにはいられない。


「(やっぱイタチ兄さん優しい萌えるわ)」
「(だから早く戻ってほしいのだが)」



飛段・角都ver.(下ネタ注意)


「オイオイ、お前またなんか飲まされたのかよぉ?」
「男化か。確かに気持ち悪いな」
「サラッと酷いこと言わないで角都」
「男ってことはアレか?アレついてんのか?」
「飛段。はしたないぞ」
「アレってよもや、男の股にいるゾウさんのこと?」
「久遠。はしたないぞ・・・!!」
「ゲハハハァ!!そうソレだソレ!」
「まぁ男だし・・・仕方ないよねそれは避けられない運命というものさ」
「(ついてるのか・・・)」
「マジか!!?おぅ、どんな気分よ?」
「なんてゆーか邪魔だよね。歩くたび揺れるわ揺れるわ。いちいち太ももにつかえるし、男って不便。不憫」
「ぶっふぉ!!ゲハハハハハハッげほっ、おまっ、それデケェだろ!?」
「・・・久遠、それくらいにしておけ」
「はーい」

下ネタで盛り上がる兄妹とおじいちゃん。




マダラver.


「・・・・・・」
「ちょちょちょちょっと待ってあたしだよあたし久遠だってば!!!」
「オレの知っている久遠はそんな身なりじゃない。そもそも女だ」
「サソリさんに試作品飲まされたらこうなったの!」
「ふ、嘘にも無理があるな。オレの写輪眼はすべてを見抜く」
「写輪眼見抜いてねぇ!!?」
「問答無用」


一瞬だけサソリを恨んでしまう久遠であった。

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