今日はバレンタインデーです。
あたし 久遠は、いつもお世話になってる大好きな泪々王子に、感謝の気持ちをこめてチョコを作ろうと思ってたりします!

泪ちゃんかなり好きです。
あ、百合とかじゃないです!


「遊騎、なにがいいと思うー?」
「久遠が作るんやったらなんでもええんちゃう」


うわ、めんどくせぇなこいつみたいな目で見られました久遠ちゃん泣いちゃう。
女の子のあたしには、なにをもらったら嬉しいかなんて分かんないんだよー答えてくれたっていーじゃんか遊騎のケチんぼ。


「泪々王子女やし」
「まー、そうだけど」


だって王子じゃんか!
女の子なのにあんなにかっこいいとかあたし、反則だと思うんだよね。


「知らん。よんばんなら分かるんとちゃう?」
「刻ぃー?刻には聞きたくないなぁナルシストだし」
「おいオレの扱い酷くネ?」
「「あれ、いたのか」」
「・・・泣くヨ?」


じゃあ刻。
泪ちゃんになにをあげたら喜ぶと思いまーすかー?


「ナァその渋々聞いてやったみたいな顔止めてくんナイ?・・・生チョコとかは?」
「見た目う○こみたいになるから嫌」
「もっとオブラートに包め」
「ろくばんやん!」
「あ、零」
「いつの間にいたんだヨ」
「通りかかっただけだ。そしたらう○ことか聞こえるから」
「零ちゃんげーひーんー」
「お前だろ」


頭を小突かれました、痛い。
あああ、決まんないやバレンタイン明日なのにーい。


「あ、てかみんなは泪ちゃんにあげないの?お世話になってるのあたしだけじゃないじゃん!」
「そんなんいらんやろ」
「ダナ。男から貰ったって意味ネェし」
「・・・」


うーん、日頃の感謝をこめてチョコに気持ちを乗せれるからチャンスだと思うんだけどなぁー。

・・・!
あっ、あたし閃いちゃったよ!


「じゃあみんな耳かしてー」
「「「・・・?」」」


***


「るーいちゃんっ」


腰に手を回して抱きつく。
泪ちゃんは少し目を細めてあたしの頭を撫でた。
いやん、泪ちゃんかっこいい!


「見せたいものがあるんだー!リビング来て、リビング!」
「見せたいもの?なんだ?」
「いーからいーから!」


不思議そうに首をかしげる泪ちゃん。
はい、可愛いですごちそうさまでしたー!


「じゃーん!」
「・・・!これは・・・、」


リビングのテーブルの上には、たくさんのチョコ料理。
結局なにを作るかしぼれなくて、遊騎や刻、零にも協力してもらってありったけのチョコ料理を作った。
我ながらバカだとは思ったけど!


「王子には世話になっとるし」
「まぁ暇だったしナー、手伝ってやった」
「・・・ただの暇潰しです」


エプロンをつけて、ついでにほっぺや服やらにチョコをつけた3人。

泪ちゃん喜んでくれるかな?


「泪ちゃん、いつもありがと!」
「・・・、おう」


真っ赤になりながら、泪ちゃんはチョコクッキーを口に含んだ。


「久遠、ありがとな」


大成功、かな?


ありがとう王子さま!
(・・・ぶはっ!)
(泪ちゃん!?)
(おまっ、これなに入れた!?)
(塩やで)
(ポン酢)
(あなたが好きなワインです)
(うめぼし!)
(・・・全員表出ろ!)

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -