や、ほらね。
見た目子どもでもやっぱり中身の精神年齢が、ね。
「我が儘言わないの久遠ちゃん!後がつかえてるんだから早く入ってくれなきゃ先生もこまるのよ」
「や、いやですよむり!」
「もうっ、オビトくんと一緒にお風呂入ることの、なにが嫌なの?ほら、オビトくんそんな否定されたら悲しんでるでしょう?」
いや笑い堪えてるよ!!!
俯いて肩を震わすオビトに、あたしは顔をひきつらせて首を横に振った。
くっく、とくぐもった笑い声がする。振り向けば、鬼鮫が口元を押さえて笑っていた。鬼鮫あとで覚えとけよ。
「ちょっとオビトもなんか言ってよ!」
「オレはべつにいっしょに入ってもいいですよ」
「なんか言えとは言ったけどひていしてほしかった!」
作った笑顔を先生に向けるオビトが憎たらしい。
ついでに、まだ笑ってる鬼鮫に殺意が沸いた。フカヒレにしてやる。
「久遠は、オレといっしょに入るのはいやか・・・?」
いや嫌に決まってんだろ。
思わず出そうになった言葉を飲み込んで、オビトを見る。
なに考えてんだこいつ。
前世と違ってお面もつけてないのに、オビトの表情からはなにも読めなかった。
つーか面白そうだなオビト・・・!
「ぜったいたのしんでるでしょ、」
「あたりまえだ」
堂々と肯定された。