転生幼児化ってなんてすばらしいの!わんだほー!
おはようございますこんにちはこんばんは、元気ですか?
二度死んでまた転生なるものを為した久遠(四歳)中身は大人なあたしは、今日も元気に駆け回ってます。
主に、黄色の頭を追いかけながら。
「デイダラァァァァアッ」
「ぎゃぁぁぁあっ」
そうです、あっちで一度死んだ暁のメンバー達も、転生して逆トリなるものを為して今!あたしの!目の前に!います!
一緒に幼児化しちゃってるから身長差はほぼ無いに等しい。塵に等しい。
だからかけっこはどっこいどっこい、力もなにもかも差はあまりない。
イコール思う存分堪能できる!
「せんせー、また久遠ちゃんがデイダラくんをいじめてまーす」
「いじめてないもん愛のすきんしっぷだもん」
「はなせ久遠っ!うん!」
「久遠ちゃん、人のいやがることはしたらダメって何回言ったらわかるの?」
ちょっと険しい顔で怒られた。しゅん。
だって、とデイダラの背後に回って肩に顔を押し付けてみる。
あんいい匂い。
「・・・っ、久遠いくぞ。うん」
少し子供らしくグズってみれば、デイダラは優しくあたしの手を取って頭を撫でてくれた。
きゃわうい。まぶしい。
「ほんと、あなた達は仲良しねぇ」
先生の温かい声が背後から聞こえて、あたしは頬を緩めた。
***
転生後、再会したあたし達は、まず各々のことを話し合った。
目が覚めたらあたしと同じようにここにいたらしい。
ゼツはネコなのが気に入らないのか、少し拗ねたけど。
だってでもアロエだったし、人にはなれないでしょ。
そして、ここがどこなのか聞いた時、オビトが腕を組みながら言った。
「どうやら、ここは孤児院らしい」
まさかの展開、だけどなんとなく納得したあの瞬間。
飛段があたしを股の間に挟んで背後から腕を回しながら、続けた。
「四歳児とかウケる」
「は?」
そしてその飛段の言葉に眉をひそめた角都と鬼鮫。
「オレは六歳だ」
「私もです」
「え?」
今度は長門と小南が顔を見合わせて、それからオビトを見た。
「わたしたち三人は五歳よ」
「うそん」
あたしは四歳だよと言えば、すかさずサソリさん、デイダラ、イタチさん、飛段がうなずいた。
なにこの微妙な歳の差。
沈黙。
「でもみんなかわういよ萌える」
「爆発しろド変態」
まあ細かいことは気にせずに転生後を楽しもう、ということで会議は終わった。
約七分間のできごと。