A cold sultry night





今日も清々しい位の熱帯夜に、俺と悠太はダウンした。
暑さに逆らう元気すらないのだから、仕方がない。

「ねぇ…悠太」

「なに………?」

「プール行きません?」

「いいけど……急に?しかも夜だよ、今」

「いいじゃん。近くの小学校のプールは貸しきりですよ」

「それ不法侵入じゃあ……」

「よし。そうと決まれば行こ。時間は待ってくれないよ」

「………………はぁ」

何てことがあって、今はこうしてプールに来ている。

「悠太、夜の水って怖いよね」

「なんで?」

「飲み込まれそうで」

「………………」

「あ、凄い冷たい。気持ちいいよ、悠太も来なよ」

「えー…」

「いいから」

「でも………」

「早くしてよ。悠太にくっつきたいんだから。ただでさえ悠太が暑い中くっつくの嫌だって言うから我慢してるのに」

「はいはい」

ちゃぷ、と水に足を入れると、冷たい水が俺の足を迎え入れ、徐々に体温を奪っていく。

「気持ちい」

「でしょう。あー…これでやっと悠太にくっつける」

「わ、ちょっと祐希」

「今度は悠太が我慢してよ」

「………………。仕方ないなぁ」

する、と祐希の背中に腕を回す。
熱帯夜を感じさせないほどに冷えた祐希の体が、ぴくんと反応した。

「悠太の手、つめたい」

祐希のだって。

「ねぇ、悠太。キスしたい」

「何で聞くの?」

「え。聞かないでキスしてもよかった?」

「……………当たり前、です」

「……。うわー…悠太がだいたん」

「なんでこれで大胆なんですか」

「いつもの悠太ならそんなこと言わないからさ。やっぱり、暑さで頭やられちゃったのかな。俺も、悠太も」

「俺は違うよ。頭やられちゃったのは、祐希だけ」

「でも、頭やられちゃったおかげで悠太に触れて、キスできるんだから。良しとしますか」

「いみがわからな……んぅ、」

ちゅ、くち、くちゅ、

「ん………んん、ん」

ぷは、

「悠太の口のなか、熱い」

「祐希の舌だって」

「仕方ないですよ、今日は熱帯夜なんですから」

そう言って、キツいくらいに抱き締めてくる祐希の肩に、軽く頭をのせた。

熱帯夜でも冷たい水は、俺たちの行為を、更に熱くさせる。
今も、これからも、


「悠太、もう一回、キスしよ?」










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フロイライン様のサイトで14600hitで書いて頂いた小説です。
強奪させて頂きました><

祐悠で、プールでらぶらぶしているお話をお願いしたら、
夜の雰囲気のあるプールでエロティックな感じにラブラブで熱帯夜最高です!
二回目のリクエストを快く引き受けて下さって優しさにも感動です><
14600番、踏めて良かったです!ありがとうございました!

フロイライン様の素敵なサイト【 Sleep sky





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