「で、なんでいつも私ばっかり此処に呼ばれるわけ?」

「お前が群を抜いて目立つからだ」

「え?かわいすぎて?」

「それはギャグか?」

「ひっど!ってか私よりあの子の方が絶対スカート短いでしょ!」

「…あの生徒は細いから許されるんだ」

「きーっ!あったまくる!!黒羽丸、あんたそんなんだからいつまでたっても彼女できないんだよ!」

「なまえもそんなんだからいつまでたっても彼氏ができないんだ」

「泣いていい?私泣いていい?」


今日も見事に遅刻した私は風紀委員長のカタブツ黒羽丸に応接室に連れてこられました。貴重な放課後なのに!なんでこんな野郎にお説教されなきゃいけないのよ!それにさっきの発言!女子高生の生足観察してるなんてこいつムッツリ決定だわ!認めたくはないが、黒羽丸は少し童顔ではあるがイケメンの部類に入ると思う。しかも頭もいいし運動もできるから女子にとても人気があるようだ。真面目だから先生達にも好かれてるし同性の友達も多いみたい。そういえば、三つ子って言ってたな。兄弟達を見たことはあるけどはっきり言って似てなかった。次男はなんかトサカで金髪だったし長女はSっ気ムンムンだった。


「とにかく、私はもう帰るから。」

「送っていこうか」

「結構!アンタと帰ると何故かカラスにフン落とされるのよ」

「…それ俺のせいか?まあいい。そうだ、明日は遅刻すんなよ」






翌日、規則正しい生活をしているお陰でいつも通りの時間に目覚めた私はきちんと遅刻して学校に行くことができた。大体、登校完了時間が早いんだよ。いつもは校門のところに黒羽丸達風紀委員が遅刻者を取り締まるため仁王立ちしているのだが、今日はなぜか風紀委員の姿が見当たらない。代わりに風紀委員担任兼体育教師のマウンテンポテト(命名)が立っていた。あいつは私になにか恨みでもあるのだろうか、よく私につっかかってくる嫌な教師である。


「おーいなまえ、今日も遅刻かぁ?」

「すみません。道端で破水した妊婦に出会い心優しい私は無視することができずにそのまま病院に…」

「嘘をつくな嘘をっ!!もうお前アレだ!体育評価2な!」

「はぁ?ふざけるなよマウンテンポテト。体育が唯一の評価源なんだよ」

「誰がマウンテンポテトだ!最近の女子高生は体だけ一丁前に成長して頭は空っぽってのは本当のようだな!」

「きゃあ!セクハラ発言!セクシャルハラスメント!」

「…何やってんだお前は…」

「あっ黒羽丸!助けて!マウンテンポテトにセクハラを…」

「ご、誤解だぞ、委員長…!」

「…わかってますよ、先生。ではとりあえずそいつは俺が預かります。」

「ちょっと!人を物みたいに扱うな!」


こうして私は黒羽丸の肩に担がれ朝から再び応接室へ連行されてガミガミとお説教をされました。


「だから昨日遅刻すんなって言ったのに…」

「理由を言いなさいよ理由を!マウンテンポテトが立ってるなんて聞いてない!」

「それ言ったら遅刻しなかっただろ?」

「だから言えっていってんじゃないの!さてはお前、私がああなることを予想してっ」

「ははっ」

「ははっ じゃない!意地悪黒羽丸!」

「意地悪で結構だ。そしてスカートおろせ」

「わざと遅刻させといて服装正させる!?なにがしたいのアンタは!」

「何って…更生?」

「わかった!アレでしょう!あんた、私のこと好きだからこのナイスバディを他の男に見られたくないんでしょ!」

「……」

「じょ、冗談じゃんか。いつもみたいにツッコミなさいよ。」

「…なんでわかった?」

「え!?図星!?」

















変態委員長!
―彼の目線はいつも下方


















「ちょっ!どこ見てんだコラ!」

「バレたのならこそこそする必要ないだろ?」

「ふざけんな!変態ムッツリ童顔委員長!」















***


依緒璃ちゃんリクエスト黒羽丸学パロギャグで、制作したはずなんですが。(笑)途中甘くない?ギャグって難しい…!黒羽丸は絶対風紀委員ですよね!それ以外考えられない!黒羽丸が風紀委員長になった理由はヒロインをまじまじと観察し外敵から守るため…という設定。はい!ムッツリです!(笑)我が家の黒羽丸はムッツリで変態でヘタレなのです!リクエストしてくれた依緒璃ちゃん!ありがとう!

お持ち帰りは依緒璃ちゃんのみ。
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