小学生×先生
元拍手



6年生へと学年が上がったと同時に、元々都会に住んでいた地主の孫である梅田くんが、僕の担任しているクラスへと転校してきた。

初めて見た瞬間
『きっとこの子は手が掛かるだろうな』と思った。
少しつり気味の大きな目。
まるで猫のような愛嬌のあるその顔は、まだ子供独特の丸みがあり、身長も周りと比べると大きくも小さくもない。
だが雰囲気がやんちゃそうなのが、これでもかというほど滲み出ていた。



僕の予想は外れたらしく、梅田くんの素行はよかった。
授業を真面目に聞き、僕が黒板に書いたことをしっかりとノートに書き写し、目立った私語も特に無い。
数年ばかりの教師人生の僕の勘はやはり当てにならないなと自分に笑った。

だけど梅田くんがやってきて数週間、クラスの様子がみるみるおかしくなった。
いつもうるさい悪餓鬼やお調子者が、授業中にお喋りもせず、ピシッと背筋を伸ばして僕の授業を聞いていた。
きっとこれは何かがあると勘が働き、コッソリと生徒達を観察していると、このクラスにはいつの間にかカーストが出来ていた。
そしてそのカーストの最上位は転校してきたばかりの梅田くんだった。

梅田くんより下は、知力体力の総合順位で決まり、
カーストで決まった順位で下の者は、上の者の命令は絶対に従わなければならないというものらしい。

こんなんじゃいつかはいじめに発展してしまう、と
知った時には慌てたが、最上位の梅田くんがそれを許さなかった。
少しでも上の者が下の者に理不尽な事や無理な事を言うと、最上位である梅田くんがその命令を取り消させた。
そのおかげで、命令の内容は『今日は放課後サッカーをしよう』『一緒に帰ろう』と簡単なもので、今まで勤勉であまり周りに馴染めていなかった優等生や、病弱気味の生徒までもが、みんなの輪に入りカーストを楽しんでいる。


上手くいけばこのカーストは使えると思った。
最上位の梅田くんの命令は絶対なら、僕が梅田くんを動かせれば
このクラスはより良いものになる。

放課後、梅田くんを呼び出し、僕の目の前に座らせた。

『先生は、梅田くんはすごく良い事をしていると思う。梅田くんのおかげでみんな楽しくやってるし、いじめもない。全部、君のおかげだよ…これはご褒美だ』
梅田くんのアゴを持ち上げ、小さな唇に自分の唇を合わせた。

梅田くんが日頃、僕に熱い視線を送っていたのは知っていた。
大人との関わりが少ない梅田くんにとって僕は唯一、彼の立場など気にせず厳しく叱ってあげれる大人。
その事に梅田くんは少なからず、僕に憧れや尊敬の念を抱いていた。

そしてまだ子供の彼を従わせる一番良い方法はご褒美という名の快感。


ペロ、と最後に唇を舐めて離すと、トロンとした梅田くんがそこにはいた。


これからの生活 、だいぶ楽になりそうだ。
僕は思わず二コリと笑った。






解説
ある小説読んでとてもとても萌えたので、設定を少し頂きました。

この先、色々あって先生もカーストに入ります。
そして梅田くんの下僕(ペット)になります。
そこまで書きたかったんですが、『色々』の内容がどーしても浮かばなかったのでここまでにしました。
浮かんだら書き直します。


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bkm
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