短編途中2(友達の恋人×平凡)
途中で飽きた



高校生になって初めて好きな人が出来た。
だけどそれは俺と同じ同性で、しかも俺の親友の恋人の松木くんだった。
好きになった時点でもう失恋は決定しているのに親友の口から松木くんの話を聞くたびに胸が締め付けられる思いと、俺の知らない松木くんを知ることが出来てもっと松木くんに惹かれてしまっている俺がいた。
親友である真琴には勿論打ち明けられないし、既に恋人がいる松木くんにフラれるとわかっていて告白なんて出来ない。
この想いをどーしたら俺は忘れることが出来るんだろう。




「春樹ってば最近付き合い悪くね?」
「だって真琴と松木くんの邪魔したくねぇんだもん」
本当は2人がイチャイチャしてるのを間近で見るのが辛いだけだが適当にごまかす
「邪魔とか思ってないし一緒に付き合えよ」
「お前が良くても松木くんが邪魔だと思ってるかもしれないし、俺の事は気にしなくて良いから。でもたまには恋人ばっかりじゃなくて親友の俺にも構えよな」
ブー垂れた顔をする真琴の頭を撫でてやり機嫌をとると、一応納得してくれたみたいで『今度絶対遊びに行こうな』と言い俺の席から離れていった。
真琴の後ろ姿を見ながら無意識にため息が出てしまう。
早く松木くんの事を俺が諦めされさえすればいいのに、真琴と松木くんが付き合いだして1ヵ月は経つのに未だに諦められる兆しが全く見えてこない。
…新しい恋をするしかないか。


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bkm
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