とある男子高校生の日常
彼女が欲しいよー


あっ、ちわっす。松永祐17です。
実は俺、全寮制男子校に通ってんだけど、ここって男しか居ないからさぁ…彼女なんて作れる訳なくね!?

いや、ちゃんと、自分の常識がおかしいのはわかってたよ…。
でもずっと俺は男子校に通ってても彼女を作れると思ってたんだよ。
まぁ、全寮制で敷地内からあまり出られないんだから、作れるはずないのにな!!!
そこバカとか言うな!

だからさ、この学校では、彼女が作れないからって彼氏を作る人が多いんだよねー
要するに、ホモとかバイとか?
ずっとこの学校に居たけど、俺はノーマルのまんま。

それに俺は平々凡々だから相手にしてくれる人なんていないしねー
あー…だけど、こんな平々凡々な俺でも変わってることが一つあんだよね…
それは…
「キャー、会長様ー」
「副会長様だぞ、うおぉぉお」
「ゆん姫だぁぁあぁぁあ」
「キャー、書記様まで!?」

今騒がれてたこの4人、実は俺の幼なじみなんだよね。
あー、会長様が近付いてきた…
今日のじゃんけんは会長様が勝ったんだ…

「松永、来い」
「…」
はいはーい
今、行きますよー
俺は、全生徒に見られながら役持ち専用の2階へと行った。
みんな、俺達が幼なじみだということを知ってるから何も言わないけど、親衛隊の人達が怖いから公の場では名前で呼ばないように言ってある。
ほら、制裁とか怖いじゃん?
リンチされたら直ぐ泣く自信あるし…
と考えてるうちに、2階に着き生徒達に丁度見えなくなった場所に着いた途端、背中・正面・横・腰に衝撃がきた。

「!!〜っ……」
コケはしなかったが、いつものことながらビックリした。

「会長様に副会長様、会計様に書記様。いきなり、抱きつかないでくださいよ。ビックリするじゃないですか!」
「此処では名前で呼んでください。祐!」
「そーだよ!ユーくんに名前で呼んでくれなきゃ、僕死んじゃう‥」
「祐‥は、…名前で‥呼ぶ!」
「ほら、明良って!なんなら、明良くんでもいいぞ!」
明良が変態っぽi(ry
ごほ、ごほん

「まだ、生徒達が見てるかもしれないだろ?」
「別に見てたって、文句言うやつなんていないですよ(いたとしても、コロスだけだ)」

…とりあえず、頑張って生きてます。






解説
小さい頃から片鱗を見せてたが、きっと祐くんはおバカさんです。
4人の好意には気付いてるけど、どーすればいいのかわからないし
そもそも4人の事大好きだけどその好きはどんな意味のなのか本人自身わかっていない。

4人は小さい頃から祐ラブ。一途。


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bkm
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