モテモテ計画企画中
あのっ、どうやったら男の人にモテますかね?


いきなりすいません。
でも今の僕には凄く重要なことなのです!
実は、僕が片思いしてる祐ちゃんが男同士の恋が好きらしいんです。
だから、そんな祐ちゃんを喜ばせてあげたくて
頑張って僕、男の人にモテようと思うんですが、どうやればモテるのか全然わからなくて……。

昨日一晩中、そのB‥L?についての資料を見て勉強したんですが、大事なのが生徒会さんや風紀委員さん、イケメンさん、不良さん、そして王道?さん…らしいんです。
是非とも王道さんにモテる秘訣を教えて貰いたいんですが、一番肝心な王道さんがこの学園には居ないんです。
はぁ…、なのでどうしましょう…??




それからもBLはなんぞやと勉強し続けて数日。
寝不足ながらもHRを聞いていると
担任の先生が転入生が来たと言い、転入生さんを教室の中に呼んだ。
中に入ってきた転入生さんの見た目は髪の毛はボサボサ、顔には無駄にデカイ眼鏡を付けていて、何度もBLについて勉強したときに出てきたいかにもな王道さんだった。

「俺は砂原 天兎だ!よろしく」
…中身もやっぱり王道さんだ!!
王道さんと仲良くなれば、僕もモテるのかな?
祐ちゃん、褒めてくれるかな?えへへ


王道さんは皆から「オタクじゃん」「期待外れ」と言われいるが、僕には王道さんが神様に見えます。

「じゃあ、天兎の席は板野の隣な。
板野ー、手上げろ」
うわぁ、王道さんと隣の席なんて板野君ズルいです…
って、板野って僕じゃないですか!?

今さらですが僕は板野梓です。
平凡な僕だけど、片思い中の祐ちゃんの為に総受け目指して頑張ってます!!
あっ、そんな場合じゃない

「砂原くんの席は此処です」
僕がそう言うと、王道さんは僕に近付いてきた。
「俺、砂原天兎。お前は?」
流石王道さん。人見知りもせずに話しかけられるなんて凄いです!!
きっと僕だったら、緊張して喋ることさえ出来ないですよ…

「僕は、板野梓です。よろしくお願いします」
「…梓って、平凡なのになんか可愛いな」
何故か挨拶した僕を見て可愛いなんて言う王道さん。僕が可愛いなんてあり得ないですよ。

「砂原くん。僕が可愛いわけありませんよ!」
「「「「「「(プンスカ怒ってる‥、あぁ今日も可愛いな)」」」」」」
誰が見ても平凡な顔をしている梓だが、本人だけが気付いてないだけで実は梓には親衛隊があり、
雰囲気や仕草、醸しでるオーラなどが小動物のようで可愛い梓を可愛がり・愛で・そして癒され隊がいつも見守っている。
この隊はとても規模がデカイ。

「梓は可愛いぞー」
砂原くんが僕を可愛いと言いながら頭を撫で撫でしてくる。

「やぁー…!砂原くん撫で撫でしちゃ駄目ですー」
「「「「「「(砂原テメー、転入生だからって調子に乗んじゃねーぞ。…撫で撫でされちゃってるアズたん可愛い)」」」」」」
もぉー、砂原くん撫で撫では嫌です。
でも祐ちゃんの為にも総受けにならなきゃダメですし、頑張って砂原くんと仲良くなって、モテる秘訣を教えてもらわねばです!!

「あの…砂原くん。僕が寮とかの説明や案内していいですか?」
「おっ、おぉ…。ってか、俺のことは名前で呼んでよ」
「えっと、天‥兎くん?これでいいですかね?」
「「「「「「ブー(やばい…鼻血が!?)」」」」」」
「……うん、それで良いよ」
梓の言動に鼻血を出す者や教室から出て行く者で教室が慌ただしくなった。

「天兎くん大丈夫?あれっ?他の皆さんも血がいっぱい!?どどどどうしましょう…!!」
「「「「「「「「(俺達を心配してくれるなんて、俺もう死んでも良いかも…)」
どーしましょう?!皆さんいっぱい血出して死んじゃいます!!?!
祐ちゃんんんん、助けてください

「大和。此処に転入生が、いるんだろ?」
「そうです。天兎は可愛い子なんですよ」
「そーなんだ。僕凄く気になる」
「俺‥も…」
「大和っちが、気になる人なんて早々居ないからねー」
僕が助けを求めてやって来たのは、祐ちゃんではなく生徒会役員さん達でした。

一番最初に喋っていたのが、
会長さん。次が副会長さん、その次が補佐さん、そのまた次が書記さん、最後が会計さんの順番でした。

「おぉ、大和じゃねーか!さっきぶりだな」
天兎くんは鼻血を拭き取り、副会長さんを名前で呼びながら近付いて行った。

「天兎どうしたんですか?まぁいいです。…皆さん、これが天兎です。どうです?可愛いでしょ」
副会長さんは天兎くんをギュッと抱き締めながら、他の役員さん達に紹介する。

「こんなマリモみたいなのがいいのか?」
「えぇー、でも会長ー、面白そうじゃない?」
「…!マリモ」
「大和っちー、これはねぇーでしょ」
「さっきから聞いてりゃ、お前等は人を見かけで判断するのか?最低だな!」
役員さん達に反発する天兎くんを、クラスの皆さんも僕もドキドキしながら見守る。

「はははは、お前面白いな。俺のものになれよ」
「ほらやっぱりこの子面白ーい」
「‥マリモ…マリモ」
「ふーん、面白いかもー」
「ちょっ、皆さん!天兎を一番最初に気に入ったのは僕なんですからね!」
「お前ら勝手にふざけたこと言ってn…!!」
生徒会役員さん達の言葉に天兎くんが突っ掛かろうとしていたのを僕は止めた。

「天兎くん、生徒会の皆さんに目付けられちゃいますよ!?なのでシィーして下さい」
「シ、シィー?…わかった」
天兎くんが理解してくれたことに安心し、微笑んでいると後ろから声をかけられた。

「こそこそと!!お前誰だy…(アズたんんんん?!)」
話しかけきたのは会長さんだった。

「っ!!あ、あの…ご、ごめんなざい゛ー」
いきなりの大声で怒られ、思わず僕は泣いてしまった。

「おいお前!可愛い梓を泣かすんじゃねーよ!!梓ほら、大丈夫だぞー」
天兎くんはそう言いながら僕をギュッと抱きしめてくれた。

「「「「「「「(うわぁー、会長がアズたん泣かしたー。泣いたアズたんも相変わらず可愛い。……転入生は死ね)」」」」」」
「何、アズたん泣かしてるんですか?」
「僕のアズたんが泣いちゃってるじゃんかー」
「アズたん…かわい‥そう」
「アズたん、きゃわゆい」
梓には聞こえないよう会話をする生徒会役員。
生徒会役員も、もちろんアズたんの隊には入っていた。
会長はアズたんだと知らずに怒鳴ってしまい、アズたんを泣かしたことに皆に睨まれた。

「アズたn‥ゴホンッ、板野?ゴメン俺が悪かった。だから泣くな(襲いたくなる)」
「ほらアズt‥ゴホンッ、板野くん大丈夫ですよ?だからコッチに来てください(襲いたい)」
「大丈‥夫(可愛い)」
「そうだよアz‥ゴホンッ、板野くん!会長が全部いけないから(泣いてる可愛い)」
「俺達悪い人じゃないよ板n‥ゴホンッ、アズたん!(下半身が…)」
生徒会役員さん達は優しく僕に声をかけてくれた。

「ぼ、僕の方こそ泣いちゃってすいません」
必死に涙を止め、自分より身長の高い生徒会役員様達を見上げる。

「「「「「ハァハァ…(潤んだ目で上目遣いしないで、可愛すぎるじゃないか)」」」」」
何故か生徒会役員様達ハァハァして‥る?過呼吸?大丈夫かな?

「天兎くん、生徒会役員さん達大丈夫ですかね?」
「ただの変態みたいだから大丈夫じゃね?梓が寮の案内もしてくれんだよな?今日はもう授業どころじゃねーし行こうぜ?」
「えっ?あっ、はい…」
生徒会役員さん達を置いて行ってしまいましたけど、大丈夫ですかね?
過呼吸で苦しそうでしたし、そもそもまだ1時間目も受けていないのに…と悩んでいると、天兎くんが「1分だけココで待ってて」と言い、来た道を戻って行った。

やっぱ天兎くんは、王道さんだから生徒会役員さん達が心配なんですね!!
そういう優しい気遣いができるから王道さんはモテるんですね…
僕も天兎くんみたいに男の人にモテモテになるように頑張らなくちゃです!!!
祐ちゃん!僕、頑張りますね!!






解説
なぜこれを昔の私は書いたのか自分でも疑問です。テンション高すぎて始終ついて行けない…

アズたんの言う祐ちゃんはたぶん男です。きっとオタク系です。
もしCP作るなら祐ちゃん×アズたん(腐男子なオタク×鈍感健気)になると思われます。

アズたん親衛隊のほとんどはアズたんへの恋愛感情はゼロです。
きっと可愛いアズたんを愛でたり可愛がったりしたいだけなんだと思います。
でも時々可愛いすぎてムラムラしたり、襲ってしまいそうになりますが、アズたんを天使だと思ってるので襲わないし、そもそも周りがさせません。


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