ギリギリ!+小話

今日は今まで明日の準備に追われていて、結局正誕小説をちゃんと上げられなかった…OTL うわああ、私の馬鹿!最近睡眠時間の短い日々が続いているのでそろそろ眠いです…。
ものっそいぎりぎりになりましたが帝正小話を下に書きました。ページ作ってる時間が…っO TL
私生活が落ち着いたらまた加筆修正してちゃんとページ作ります。とにかく正臣誕生日おめでとう!愛してるよ!!







「お前…間悪いよな…」
枕元に座り、手渡された体温計を見る。平熱より高い数値に、小さく溜め息を吐いた。
「うう…ごめん…」
布団の中でぐったりとしている幼馴染みを見ると流石に何も言えず、安心させるように小さく笑って頭を撫でてやった。
今日は朝から帝人と出掛ける予定だった。帝人から誘ってくれるのは珍しく、しかし何となくその理由に見当が付いていた俺は、それはそれは楽しみにしていた訳で。今朝は、踊り出しそうな程軽やかな足取りで待ち合わせ場所に向かったのだが。
「まあ、風邪なら仕方ねぇな、うん」
待ち合わせ時間を過ぎてもなかなか姿を現さない帝人に心配を募らせていると、[ごめん。風邪引いた。行けない。]というメールが送られてきて、今に至るという訳だ。
「本当にごめんね…」
帝人は心底申し訳なさそうに、何度もそう告げる。それは逆に此方が申し訳なくなる程悲しげで、辛そうで、俺は再び開きかけた帝人の口を手で覆った。
「はい、そこまで!反省会終了ー。もう謝らなくてもいいから、早く治すことだけ考えろ!」
帝人はまだ何か言いたげな表情をしている。まあ、納得は出来ないのだろう。今日という日に体調を崩してしまった罪悪感がどれほどなのか、俺には分からない。

――そんなに、特別な日でもねえのにな。

そう思いながら、再び口を開いた。
「その代わり、治ったら思いっきり奢ってもらうから覚悟しとけよ!」
帝人の目が丸くなったところで、ぱっと手を離す。
「そういうことで、この話はおしまい!腹減ってない?お粥作…」
話題を変え、立ち上がろうとしたところで腕を引かれた。予想外の行動に、思わず布団に倒れ込む。
「…帝人?」
「ありがとう、正臣…」
そして、辛いはずなのに、穏やかな笑顔を向けられた。
諸に不意打ちを食らってしまった俺は、真っ赤になった顔を誤魔化すように帝人に抱き着いた。

「お誕生日おめでとう、正臣」

――帝人と一緒にいられるこの時間が最高のプレゼントだ、なんて考えているなんて、絶対に言えないな。

不謹慎な考えを隠しつつ、帝人にそっと口付けた。


2010/06/19 23:59(0
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