日常風景 ブルーver

俺の日常といえば、まずは朝、誰かに起こされる事から始まる。
遠くから「ブルー兄ちゃんおきてー」という可愛い声が聞こえる。
しかしまだ覚醒しきれないので、その意思を伝えるべく頭まで布団をかぶった。

「ジャーが結婚しちゃうってさ」

「!?」

俺は愛するジャーの訃報に飛び起きる。
見事覚醒した頭でレッドをみると、したり顔。やられた。
わかっていてもつい起きてしまう俺も俺。何度目だ、これ。
でもまだこの起こされ方は幸せな方だ。
昨夜なんてピンクが起こしにきて…

※回想の為音声のみでお送り致します。

『おいブルー、起きろよ…』

『んん…あと1時間…』

『ふーん、いいんだそんなに時間くれちゃって』

『…ピンクおもい…』

『重いなんて失礼だなぁ』

『…、…ん?さむ…寒い…』

『そりゃ、服脱がせたからなぁ?』

『はっ…?な、何してんだよお前!』

『何って、ナニしようと思って。知ってたか?朝スると気持ちいいんだぜ?』

『っ!さわんな変態!』

『いいのかんなこといって』

『!ホームズ!お前俺の相棒を人質に…っ卑怯だ!』

『ホームズはお前のここに入りたいってよ?』

『んあっ!っ、俺のホームズをんなとこにあてんなあああ!汚いだろ!』

『でも俺がもう舐めちゃったけど?』

『…〜っ!』

…。
ああ、そうだ、服を剥かれて俺の相棒をうばわれ、あげくの果てに相棒に処女を奪われそうになったのだ。
その後全裸のままタンスに引きこもって泣いたなんてことは…、…忘れたい。

「…」

階段を下りてリビングに行くと、いいお米の匂い。
くんくんと匂いを辿ってキッチンへ行くと、グリーンがジャーを炊いている…。
うらやましい、何度そう思った事か。
俺が作ると何故かジャーは壊れ、なおかつ俺も同じくらいのダメージを負う。
グリーンはこんなにも涼しそうな顔をして炊いているというのに。

「あ、おはようブルー!」

「ん、…おはよ」

恨めしげに見ていた俺に気づいたグリーンに笑顔を向けられて、挨拶を返す。
なんだかこの笑顔と、みんなにハブられた時のグリーンには弱い。
…いや、断固としてみとめない、俺はジャー一筋だ。揺らいでなんか無いと思いたい。

そして遅れて朝食にふらふらとやってきたイエローに声を掛ける。

「おはよう、眠そうだな」

「ごはん…」

何時ものごとく、寝ぼけている。でもかわいい。

朝食が終わると、レッドは出かけて、グリーンはイエローのパンチラを見てしまいローキックをいれられ、ピンクに絡まれている(ピンク本人は慰めのつもりらしい)。

その様子をこっそり見てる俺だけど、うらやましいとかは思ってない。
そして伊達にクールの名を名乗っていない俺は、相棒の手入れをすべく席を立つのだった。


(俺はクール、ソークール、発情期のジャーでも受け入れられるクール…)

***
なんだか自己暗示かけておわったぞ…
なんとかブルー→グリーン表現を入れる事に成功。(ピンブルが強いのは日常なので無視)
きっと育っていくんだね!ブルーくんがジャージャーいってるのは、そう、
無意識な人相手の恋愛恐怖症とかだと可愛い。だから無機質な物にたよる的な!

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