頂き物 | ナノ
「何故私が鬼なんですか。と言うかこんな遊びをやっている場合では『だるまさんが転んだは究極の遊びだっつうの!!』


「そーだよ馬鹿にしたら痛い目見るぜランス」



ランスと極悪二人組は三人でだるまさんが転んだをやる事になった。勿論ランスが鬼である




「だるまさんが転んだっつうのはな……」


一人の鬼が視界を遮断し、「だるまさんが転んだ」という言葉を言い終える間に複数の人間が無防備な鬼の背後から近付き、徐々に近寄っていって鬼の恐怖心を煽る恐怖の遊びである。反対に鬼が振り向いた瞬間立場は逆転し、鬼が此方を見ている間は呼吸をする事すらままならない。指一本たりとも動く事は許されないのだ

鬼に捕まった仲間を助ける時は指を切るという残虐な方法を用いて、追いかけてくる鬼から死ぬ気で逃げる。鬼が歩ける歩数を定められる権限は此方にあるが、誰を次の鬼にするかという考えを張り巡らさなければならない


「……つー遊びだ」

『長げぇよ馬鹿!』

「…それでは一度だけ付き合ってあげますよ。早く終わらせなさい」



『「はじめのいーっぽ」』



遊びは今始まった


壁に頭を付けて「だるまさんがー」と言うランスの姿を誰が想像出来ただろうか


「転んd「俺に背中を見せるなんて馬鹿だなランス!死にくされぇぇえ」ちょ、馬鹿!?うわあああ!!」


『もう終わりとか早すぎー』



駿足でランスの背後に回った馬鹿は振り返ったランスにスカイアッパーをお見舞いした


「鬼にタッチー。逃げるぞナマエ」


『逃げるってか、鬼再起不能じゃん』


「ぎゃはは言えてるー」



のびているランスは薄れゆく意識の中で思った。この二人とは二度とだるまさんが転んだをしない≠ニ



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またもやフリリク企画にあつかましくも参加させて頂きました!ここのランスさんの扱いがすごい好きです!ありがとうございました!
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