Love is a leveller | ナノ
 おはようございますこんにちはこんばんは。今回の語り部、マゼンタです。いきなり出張ってすいません。でも今回はこのノリでわたしが解説していきたいと思います。今日はアポロ様の爆弾発言から始まりました。

「そういえば言い忘れていましたが今日はギンガ団との会合の日です。お前たちも参加してください」
「……はぁ!?」

 そんなわけでわたし、マゼンタ。アポロ様にアテナ様、それにラムダ様で会合予定地であるホテルのロビーでギンガ団の皆さんを待っているわけです。 今回いきなり会合するためになったギンガ団はここではないシンオウ地方を拠点として活動する組織です。表向きはただの『仲良くしようぜ!』的な会合なんですが、アポロ様いわく「ロケット団が復活した時のためにほかの邪魔な組織の情報は集めておいたほうがよいでしょう」と。ようするに相手の動向を探りに来たわけなんですが……

「いきなりにもほどがありるだろ……」

 ラムダ様がはぁ、と息を吐きながらそういった。

「だから悪かったって言ってるじゃないですか」
「あとこれは聞きたかったんですが、なぜしたっぱのわたしまでここにいるのでしょうか?」
「数合わせです」
「軽ッ!」
「というかランスはどうしたのよ」
「ランスならアジトで留守番を頼みました」
「おいランスを1人にして大丈夫なのかよ!?」
「ラムダ様そこにぬかりありません。仕事を全部片付けたら一日ヤドキング貸すっていう約束してますから」
「……そうか」
「ランスはその約束取り付けられると覚醒するわよね。いい意味で」
「いつもそれぐらい仕事やってくれるといいんだけどな……」
「……来たようですよ」

 そんな会話をしているうちに相手のギンガ団の皆さんが来ました。
 初対面でわたしが抱いた印象は正直その制服はどうなのか。というものでした。ロケット団の制服もそんなにかっこいいものには入らないと思いますが(アポロ様に言ったら怒らるかもしれない)あれはないと思います。でもよく見れば可愛く見えてくる気もします。ステキファッションですね。時代の最先端ってやつでしょうか。そういえばギンガ団の人たちは皆さん幹部の方だそうです。正直かえらせてください怖いですものすごく。最初に来たのは青い髪でネコみたいな髪型をした人です。女の人なのか男の人なのかよくわからない中性的な顔立ちです。他には赤い髪の可愛い女の子、それに色っぽい大人のお姉さんでした。
 ここで気がついたのですが相手は3人。わたしたちは4人。あれ数が合わない……?そう思っていると青髪の人とアポロ様が挨拶を始めました。

「はじめまして、ロケット団の首領代理のアポロと言います。今日はよろしくお願いしますね」
「こちらこそよろしく頼む。わたしはサターンだ。今日はアカギ様は来られないので代表を務めさせてもらう」

 どうやらあちらの首領さんは本日は不在のようです。あれ、だったらわたし数合わせの意味ないんじゃないですか? かえっていいですか?

「おや、ギンガ団のボスはずいぶんと良識が足りないようですね」
「ああ気に障ったのならすまないな。アカギ様お忙しい方だから見逃してくれ」
「……それだとまるでこちらが暇人のようですね」
「違うのか?」
「どうやらボスだけでなく幹部まで良識が……いえ、脳ミソが足りないのですね。その大きな頭はただの飾りですか?」
「なんだと……?」

 えっと、いきなり代表者の2人が大変険悪なムードを醸し出してます。今日はアポロ様ものすごく強気です。いつものダメ人間はどこへ飛んだのでしょう。あれですか身内にだけへたれで他の人には強気な外弁慶なんですか? そんなことを考えていたらラムダ様がロビーで話すのもなんだからホテルの会議室にでも移動しようとアポロ様に言ってました。さすがラムダ様、気がききます。あの2人放っておいたらずっと喧嘩していそうですからね。
 そんなわけで私たちはロビーから移動してホテルの会議室に移動することにしました。その際にホテルの従業員からものすごい目で見られていたことに気がつきました。私たちはロケット団の制服、それにステキファッションの軍団。目立ちますよね。でも皆さんさっさと先にいってしまったので無視することに決めました。
 こんな調子で会合なんてできるんでしょうか。少しばかり不安です。





 (20100508)
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