おまけ。
その後、ニート生活……もとい軟禁生活をエンジョイするわたしだったが、ある日突然それが終わりを告げる。
「おい、仕事だ」
「いってらっしゃい」
「テメェもだ」
いきなり首根っこを掴まれて、一瞬息が止まった。
「ぐぇぇ……。わたし、軟禁されてるんじゃ……」
「これからは、俺と共に行動しろ」
「えぇ……お外出たくない。働きたくない」
もうかれこれ1年ぐらいは外に出てないと思う。
それくらい、この生活が馴染んでいる。
ジンさんいない時は、四六時中ゲーム、DVD鑑賞。
ジンさんが帰ってくれば、甘く蕩けるようなえっち。
これほど充実した生活はないだろう。
「さっさと支度しろ」
「わたしのニート生活…もとい軟禁生活がぁ」
「お前の怠惰な生活が目に余る」
「先に仕掛けたのはジンさんじゃん。あーあ……軟禁生活楽しかったのに」
「前向きすぎるだろ」
「え?だって人生明るく生きたいじゃん。
この軟禁生活だって、何不自由なく暮らしてたし。ジンさんのご飯美味しかったし」
えっちは気持ちいいし。言わないけど。
「……だから調子が狂う……」
「え?」
「いいからさっさと支度しろ。遅れたら、休日は無しだ」
「休日、な…し……今すぐ支度します!」
それからは、ジンさんと共に任務をこなすようになった。
それでも、時間がある時はご飯を一緒に作って食べて、DVDを見たり、ベッドに入れば優しくわたしを愛してくれる。
二人の時間は誰にも邪魔させない。
おわり。
bkm