東京と言えど冬はやっぱり寒い。
けどこの豪邸は、暖房もしっかりしてて暖かい。
でもさ、寒い冬と言えばアレがないとねぇ。
「ねー、コナンくん。
わたしこたつが欲しいなー」
工藤邸に来てたコナンくんをぎゅうぎゅうと抱きしめながらソファーに座る。
「わー!?茜さん!そ、そんなにぎゅうぎゅうしないで……苦しい」
「コナンくんは抱き心地がいいのよねー」
「茜さん!」
ほっぺたもモチモチで、思わず頬擦りしちゃう。
「その辺にしておいたほうがいいと思うが」
コナンくんとイチャイチャしてたら、赤井さんが沖矢さんの姿でやってきた。
えー?と思ったけど、その意味がすぐに分かった。
「あ、ジンさん」
「げっ、ジン…」
ジンさんが凶悪な顔をして居られました。
いや、怖っ!
めっちゃコナンくんを睨んでるやん!
「工藤、テメェ」
「いや、これは……」
コナンくんが面白いくらいにたじたじになってる。
そんなコナンくんもかわゆす!!
わたしはさらにコナンくんを抱きしめた。
「茜さん、そろそろ離してくれないと、ボクの命が危険」
「もー。ジンさんヤキモチ?
そうだ!ジンさん隣に来て」
ポンポンとソファーを叩く。
ジンさんはチッと舌打ちしつつもわたしの隣に……と思ったらコナンくんごとわたしを膝の上に乗せた。
いや、何この状況。
「まるで親子だな」
ポツリと呟いた赤井さんだった。
それからいろいろあって、赤井さんにこたつを買ってもらった!
あ、ちゃんと工藤ご夫妻に許可をとりましたよ。
でも、洋室にこたつって合わないなー。
「でも、暖かいからいいや。ねーコナンくん」
「ハハハ……ダメ人間」
「え?酷くない?」
でも、コナンくんもちゃっかりこたつに入ってるけど。
「あーーー!」
「どうしたの?!急に大きい声出して」
「コナンくん大変。大事な物を忘れてた」
「大事な物?」
コテンとするコナンくんが可愛い!ぎゅっとしてあげたい。
「そうよ!こたつにはみかんが欠かせません!
それにアイス!!これはマストだよ!
よし、コナンくん。買いに行こう!」
「へ?あ、ちょっと茜さん!?」
わたしはコナンくんを抱えて玄関へ向かった。
「おや、お出かけですか?」
「あ、沖矢さん。
はい、こたつに必需品のみかんとアイス買いに行ってきます!」
靴を履いていざ出発というところで沖矢さんが声をかけてきた。
「そうですか。
気をつけて行ってらっしゃい」
「ついでに煙草買ってこい」
「ジンさん!ぶへっ?!」
ジンさんが財布を投げてきてわたしの顔に命中。
「それで買ってこい」
ジンさんも現れて、おつかいを頼まれた。ジンさんの煙草の銘柄よくわからんけど、まぁなんとかなるよね?
コナンくんいるし。
「ありがとう、ジンさん!
じゃあ行ってきまーす!」
コナンくんとお手々を繋いでレッツゴー!
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近くのコンビニに入って必要な物を物色する。
「ねー、コナンくん。
コンビニにみかんてあったっけ?」
「あるところにはあるんじゃないかな?
あ、ボクこれがいい」
コナンくんはかごにアイスを入れる。
ジンさんのお金だからって高いやつ入れてるよ……ちゃっかりしてんなー。
わたしは何にしようかな。
「カップアイスと、アソートになってるやつにしよう」
あ、ピ〇みたいなやつ発見!
これなら一口で食べれるし、みんなで食べれる。
「これにしよう。
あ、みかんもあったー」
ラッキー!
あとはジンさんの煙草を買うだけだ。
「ねぇ、コナンくん?ジンさんの煙草の銘柄わかる?」
なんだっけ?ゴ、ゴロ何とかだったような。
「ゴロワーズ・カポラルだよ」
「そう!それだ!ゴロ何とか!
よく知ってるね。すみません、それお願いします」
店員さんに言って無事購入できました!
あ、一つで良かったかな?
まぁ足りなかったら自分で行ってもらえばいっか。
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