「ねぇ、ジンさんてさ」
「何だ」
「とてつもなくスーパーとか似合わないよね」
「……」
遅めのランチのあと、ジンさんとスーパーでお買い物。
なんだけど、何だろうこの激しくシュールというか、なんというか。
安室さんなら様になってるけどさ、ジンさんwww
ジンさんがカート押してるよ!
何この主夫感!
でも、まぁ
「ジンさんと買い物するの楽しいからいっか」
「ハ、物好きだな」
「ふへへ……あ、これ買って!」
「あぁ?」
わたしはカステラをかごの中に入れた。
「これと、生クリームとマスカルポーネチーズでティラミス作るの!あ、ココアパウダーもいるわ」
コーヒーは家にあるから大丈夫だし。
「仕方ねぇな」
「ありがと!ジンさん」
そんなこんなでお買い物していた。
お会計終わった後、ジンさんが荷物を持ってくれるなんて、ほんと紳士だ……。
でも、なんか。手持ちぶさた。
「ジンさん、やっぱり一個持つよ」
「すぐそこだ。気にするな」
「でも、………あ!そうだ」
わたしは荷物を一個奪い取り、空いた片方の手でジンさんの手を握った。
「こうすれば、手を繋げると思ったんだけど、ダメ?」
「ハ、お前は何を仕出かすか分からねぇな。だが、悪くねぇ」
それから短い距離だったけど、ジンさんと手を繋いで車まで戻った。
そんなほのぼのした時間を過ごしてる頃、ミステリートレインの方はというと。
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なるほど?
最高のキャスティングだったってわけね…
有希子…。
まさかこうなる事をジンは知っていた……?
……まさかね。
「赤井が死ぬ前後の詳細なファイル…
もう一度見せてくれないか?」
「ええ…」
探り屋バーボン、もとい。
公安警察、降谷零が始動する。
end-
おまけ。
「はい、ジンさんどうぞ」
「あぁ」
買ってきた材料で、ティラミスを作ってジンさんに出した。
「ね、ね、どう?美味しい?」
「お前にしては及第点だな」
「…むぐっ!?」
ジンさんが不意打ちで、ティラミスを突っ込んできた。
何て乱暴な あーん だ。
味は悪くないと思うなー。何て思ってたら、
「ティラミスの意味を知ってるか?」
唐突にジンさんがティラミスの意味を聞いてきた。
「え?意味何てあるの?」
「あぁ」
なんだろう。心なしかジンさんがなんか企んでるように笑ってる。
「うーん……?なんかあった気がするんだけど……ダメだわからん。
答えはなに??」
「答えは…」
「答えは?…っぐ…!?」
またティラミスを口に突っ込まれたと思った瞬間に、唇を奪われてました。
その後は、めくるめく大人の時間ってことで……。
ティラミスの意味:わたしを元気にして
tobecontinued...