!京天←雨 雨天のセックスを京が見てるだけ。 他人のセックスを生で見たのは初めてだった。 その姿はあまりにも滑稽で、どんなに綺麗事を並べでも動物の生殖行為にしか見えず、穢らわしいとさえ感じた。 「あ、あっ、っ……、!」 「可愛いよ天馬。もっと声出して。」 「、たい、よぉ。」 「なぁに、天馬。」 「ねぇ……、キス、してぇ、」 「いいよ、何回でもしてあげる!」 血の気が引いていくこの感覚は、最愛の人を汚される悲憤なのか、こんな事をさせている自分への悔恨なのか、分からない。 ただ表情を変えず何も考えてない体を装って、見つめるだけ。 ふと気付くと無意識に、自分の右手を陰部の上に置いていた。 苦しいくらいズボンを押し上げるそれに、結局は自分も動物なのだと思い知る。 落胆したのも束の間、半ば自棄になった俺はチャックを下ろし自身を取り出すと、目の前にあるオカズを見ながら自慰を始めた。 「あ、天馬がエロいから、剣城くんも興奮しちゃったみたいだね。」 そう明るく言う雨宮は全く笑っていない。 むしろ目は据わっていて、大きく開いた瞳孔がゆらゆら揺れている。 「!、そこっ、だっめっ、んんっ、」 「ここ?」 「や、だぁ……は、あっ、いっ、」 「剣城くんの了解無しにイっちゃうの?ほら、お願いして。」 「ん……、」 雨宮に言われるまま天馬はこちらを向いた。 紅い頬も、唇も、痕も、全部雨宮が相手だということに酷く嫉妬して、けれど、同じかそれ以上に興奮もして。 右手のスピードはどんたん増していった。 12/02/09 |
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