6-2
「今朝のシャッフルマッチが発表されたぞーーーっ!!!」
朝です。
今日は清々しい目覚めだったので気分がいいです。
なので早速掲示板に行って組み合わせを見ようとしてるんですが、なにぶん背が低くなかなか見えなかった。
その場で何度か飛び跳ねてみても、見えなかった。
「…どうしましょうか?」
私は滅多に試合は無い方なので無理して見なくてもいいんだけど、鬼先輩の試合があったら大変だ。
師匠の応援は弟子の務め、見逃すことなんてできない。
「えっと…世羅さんやっけ?」
後ろから声を掛けられたので振り向いてみると四天宝寺のユニフォームを着た人が2人いた。
「はいそうですが、どちら様ですか?」
「俺は四天宝寺3年白石蔵ノ介言います。」
「同じく3年の千歳千里ばい。」
「白石くんに千歳くんですか…高2の世羅睦月です。」
礼儀正しく挨拶してくれたので、私も同じように挨拶をする。
それにしても、千歳くんは背が大きいですね。
顔を見るには見上げないといけません。
首が痛くなりそうです。
「世羅さんは何やっとると?」
「シャッフルマッチの組み合わせが見たいんですけど、見えなくて…。」
「そんなら千歳にまかせんさい。背が高いさかい。」
どうやら千歳くんが代わりに見てくれるそうです。
優しい子たちで助かりました。
そんなことを考えてると、突然浮遊感に襲われる。
「みょーーーー!!?」
「ハハハ、変な驚き方やな。」
「よか、見えると?」
浮遊感の招待は千歳くんが私を抱き上げたからだった。
確かによく見えますけど、高すぎて少し怖いです。
ハッ!それよりも鬼先輩の組み合わせをみなくては!!
「桃城武…って青学の?!」
鬼先輩の名前の横にはなぜか中学生の名前があった。
いくらなんでも鬼先輩とやるには早すぎますよ。
「世羅さん、桃城くんのこと知っとるんやな。」
「はい、全国大会で優勝してたんで…それにしてもコーチは何を考えてるんでしょうか?」
中学生が合流して2日目。
早速一波乱起きそうです。
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