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▼ 弟犬化A(スワップ)



弟犬化の続き。

智はめちゃくちゃ格好よくて、頭がよくて、俺は大好き。エッチはするようになったけど、距離が縮んだとは思わない。寂しいけど。
智にはいろいろこだわりがあるらしくて、俺はいつも家ではタンクトップにハーフパンツ。暖房が効いてるから寒くない。

いつものようにドラマを見ていたら、智が突然思いついたように口を開いた。
「スワッピングがしたい。」
「すわ?何それ?」
俺は聞き慣れないカタカナに、テレビから知に視線を移した。智は説明する気はないのか、土曜日を開けておくようにしか言葉を続けなかった。土曜日にその…すわっぴんぐ?をするらしい。よく分からないけど、頷いておいた。



土曜日、いつも通りだらだらしていた。ら、夜になって、智の知り合いが2人うちにやってきた。俺はハーフパンツだから、客迎えるのは何か居心地悪い。
甘い香りのする中性的な男と、髭が生えててちょっとワイルドな男だった。どっちも美形で、やっぱり智は格好いいから知り合いも格好いいななんて勝手に誇らしくなった。
「久しぶり、青谷。生方。」
「久しぶり、それにしても…うわ、本当に高校生なんだ。」
「犯罪だね、義。」



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…なんだか3人が仲良く話をしてて、退屈だし邪魔かなと思って、リビングから部屋に戻った。そしたら、1人ついてきた。髭の男。
「なに?なんか用?」
「ん?用っていうか、」
訝しんだ俺に、笑った男が一気に間合いを詰めた。

智に買ってもらったソファーで、その男が、キスしてきた。

「んん゛っ!?ん゛う!」
さっきは確かに格好いいと思った。でも智にはしない煙草の味がして気持ち悪くて仕方なかった。
「ぷはっ、な、なにすっ、だっ!智!智!」
ソファーに押し倒されて、その拘束が解けない。暴れながら智を呼んだら、男は少し驚いた顔をした。
「なんだ、聞いてないのか?」
「な、なにを?」
「スワップするんだろ?」
よく分からない。ビビりながら首を横に振ると、男は面白がって俺の上に乗ったまま説明してくれた。



「え」
「だから、互いにパートナーを交換すんだ。だからスワップ。」
英語2の俺に易しく説明してもらった。つまりそういうことらしい。聞いても意味分からない。
「さ、さんPとかとは違う、のか?」
「乱交?まあ、同じ部屋でしたら似たようなもんだろうけど。他2人が違う部屋でやるって言ったから、こうなった。」
よく分からないけど、これだけは何となく分かった。
「智、は、違う部屋で、あの男とエッチしてる…って、こと?」
「そう。飲み込み早い。」
そう頷かれた時、なんでかすっげー気持ち悪くなった。鼻の奥がつんとして黙ってしまった俺を、男はソファーから下ろして手を引いた。
「見てみるか?」





「見たくない、いやだ、やだ、」
「せっかくだから見とけって。お前の兄ちゃんが清に腰振ってるとこ。」
そう男に引っ張られて、智の部屋まで来た。嫌がってんのに強引に押さえつけられ、ドアがほんの少し開けられた。智の部屋はいつもより甘い匂いがした。

「ああっ、はぁっ、んうっ!あっ、だめっ、あっ!」
「はぁっ、っ、はっ」

「………」
ベッドの下には2人の服が適当に落ちてて、それがすごく絡み合ってて、2人自身も絡み合ってて、智の背中にしなだれるように回された腕が色っぽかった。こんな視点から智を見たのは初めて、あんな風に動物みたいなんだなって、
気持ち悪かった。唇を噛むとしょっぱい味がした。一昨日は俺がああだったのに、と思うと体の芯がムラムラと熱くなった。
「どう?感想は。」
「……っふ、…っ」
手首の辺りを目に当てると一気に熱くなる。しゃがみ込んでもベッドの軋む音とやらしい声は耳に届いた。
「だから、な?しないと損だろ?」
「んん゛、」
よく分からないけど鼻を噛まれて、またキスされた。あの男はあんな甘い匂いがするのに、この男は苦い。意味分からないけど、2人してすごく勃起してた。もうやだ。





俺の部屋に戻らないで、リビングでもう押し倒された。部屋ならまだしもリビングなんか智が気づきそうで、いやで首を振っても、もう許してもらえなかった。
「っ」
智以外の手は初めてだ。行動は予測出来ないし、乱暴。どうしたらいいか考える暇もなく、素っ裸にされた。
「や、だ…、あっ」
智に聞こえないようちっちゃい声で拒んでも、男は俺の乳首に吸い付いた。キツく吸って離してを繰り返されて、頭が真っ白になってしまった。気持ち悪いのに、体が熱くて、知らない手がいやらしかった。
「あっ、ちょっ、うあ、やぁ…!」
「もう濡れてる。」
太ももから適当に激しく舌を這わされて、ちんこ触られないよう手で隠した。その手を外されて、すぐ外されて
「ああ゛ぁんっ、あっ、ああっ」
吸い付いてじゅぱんじゅぱん上下に頭を振られ、玉を左右じゅううってふもふも吸われて、智はこんなんしない。めったに舐めない。気持ちいいのが泣きそうで、どうしたらいいか分からない。
「智ぉ…っ、やだ…っ、いやだ」
一旦口から離されて、ベロを横からぬっとり這わされる。男と目があって、智じゃないのを思い知らされる。ぞくぞくというか、ぶわっと気持ち悪い興奮が襲う。
「やあ゛っ!あ゛っあっあっあっあぁうっ」
「ひくひくしてる。」
智はちんこは舐めないけど、ケツは舐めてくれるのに。男は早くも中に指を突っ込んできた。
めちゃくちゃに中を掻き回されて、智はゆっくり中を確かめるみたいにするのに、すごくたまらなかった。
「あうっ、はぁ、あぁっ、あっ、どうし、うあっ、ああ゛んっ!」
智のとこなのに許したら、知はもう俺に見向きもしないんじゃないかと思うと怖くて仕方ないのに、どうしても気持ちくて我慢ならなかった。
「はっ、は…」
荒い男の息が顔にかかって、怖いようなドキドキするような泣きそうな気持ちになる。ソファーの上で、ほぼ初対面の男と肌を合わせて、どうしよう、
「だめっ、いれるのは、だめだって!」
「いまさら、っ」
足をひっつかまれて、いやいやしても、その熱い先が押しつけられる。智は潔癖だから、ほんと!足をバタつかせても、強引に上に
「あうぅ…っ!」
びくびく反応する中に、それが埋まってく。正直智よりデカい。でも智のがちょうどよく当たるから、ほんとだから、うあ、
「入っ、た…、なんだっていいんだろ、本当は。中途半端に貞淑ぶんな淫乱。」
「うぁっ、やっ、あふっん」
男の言ってることはよく分からなかったけど、ケツの中をおっきいのがズリズリと動いてって、智とは違う激しいピストンに途中から意識がない。


おわり







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