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▼ 地味触手(異常設定)



series初見

「お前にプレゼントだ。」
旦那様は帰るなり、手の平より少し大きいサイズの、透明なカプセルを下さいました。その中には緑色のゲル状の物体が蠢いています。これが一体何なのか私のデータにはありません。
「開けてみろ。」
旦那様の許可が出たので、カプセルのボタンを押し、中の物体を取り出します。冷たいイメージの緑色に反し、それは人肌程度に暖かく、そしてぬっとりと粘着質な材質でした。
「ありがとうございます。」
とても気色の悪いものでしたが、旦那様が私のためにくれたもの、後生大事にします。

「その中には小型チップが無数に含まれていて、特定の電波で好きなように動かせるらしい。試してみるか。」
そう旦那様が付属のパネル式のリモコンをタッチすると、物体は私の手から、まるで生き物のように動き出しました。
「旦那様、あ、」
手から腕を伝い、物体は私の首に。そして器用にボタンを外し、襟から服の中にぬるりと侵入しました。生ぬるく、軟体生物が肌を這うようです。
「あっ、その、」
ぬるり、ぬるりと物体は下降していきます。鎖骨から胸を伝い、乳首で止まりました。すると突然その物体の内側が細かく細かく振動しだし、前に引っ張るような動きさえ始めました。
「うあっ、あ、ああっ」
一目見ただけではただ私が一人悶えているようですが、服を剥がせば緑色の粘着物体がいやらしい動きで乳首を恥ずかしめているのです。許可がないので膝をすり合わせながら、何とか直立を保ちます。
「ひっ!」
「分裂も出来るみたいだな。」
胸の上で暖かいものが動き、乳首に残るものと、さらに下に向かうものに分かれたのが分かりました。腹の上を這い、下腹から、ついにスラックスの中に。
「っぐあ、はっ、はぁっ、ああっ」
ねと、と全体を包むように、物体が動きます。暖かい、そして物体が下から上へ波打ちました。柔らかいのにきつい位の締め付け、私は床に指をついて膝をつくのを堪えました。まるで生まれたての小鹿です。最上級の締め付けと吸収、許可なくぶちまける寸前にまで執拗に追い込まれます。
「くうあっ、くんっ、」
「案外よく動くな。」
亀頭を容赦なく、バイブする物体が撫で回していきます。膝をすり合わせ、床に指をついて無様に頭を垂れきつく目を瞑りました。服は着たままに中はどうなっているか、考えたくもありません。
「ひぃ、ひっ、ひ」
「もう一段回分裂させてみるか。」
そう旦那様が言うと、波打っていた動きが止まり再び2つに分裂しました。そして一つは後ろに回り、一つはそのまま股間に残ります。
「は、あ、あ!あっ!」
目を見開いて、ついに床に膝を着きました。いつも使っている後ろに侵入されただけなら、まだ耐えられたかもしれません。
「いぐぁ、あっ!」
しかしそれは前の穴、尿道の中にまでつぷり、と侵入してきたのです。痛みというよりは、その粘着質に激しい違和感を感じました。排泄口に逆流し、熱いゲルが尿道をこじ開けます。まるで際限なく射精しているかのような感覚に、床を引っ掻きながら悶えるだけです。
「いあっ、ぐふっ、んんん゛…」
「膝を着くな、脱げ。」
旦那様が面白い催しのように私を眺めます。痙攣の止まらない足腰を叱咤し、ベルトを抜き、スラックスを膝まで下ろしました。立ち上がろうとする度、下の穴という穴を熱い物体がが勢いよく這いずり、かなり下の方まで入ったかと思えば、いきなり上まで駆け抜け、目の前が赤くなりました。
「ふぅう、うあ、ぉあっ!」
「聞こえないのか?」
ゲルがおそらく膀胱まで辿り着き、そこからそのゲルの中心が少し開くよう、ゲルが尿道の中心から外側へ動きました。初めて感じる圧迫感、快感でした。ゲルが筒状になったことで空いた隙間に、
「あああ、あっ、あ゛…あぉあ゛う!」
侵入していたそこから失禁しました。自分で抑えようもないそこは長い間、旦那様の前で漏らし続けました。思い出したかのように、後ろの物体も中の凝りを揉みしだくよう動いて、私は失禁しているのか射精しているのか、判断がつきません。
「んぶぐっ」
「汚い。さっさと片付けろ。」
旦那様が御御足で、私の顔面を粗相した所に押しつけます。生ぬるい自分の尿は気色の悪いものですが、私は久しぶりに旦那様の御御足に触れられたことが嬉しく、その靴裏が汚してしまわぬよう、まずはそこを舐めました。
「じゅる、ちゅ、あ゛っ、あっ」
絨毯に粗相した為に、綺麗にするには舐めるだけでなく吸い出さなければなりませんでした。今だ中を苛む物体に咽び泣きながら、自分の出来うる限り絨毯を舐めます、匂いから塩辛いように感じますが、不思議な味です。

「うあ゛っ、あっ、だん、なさま…」
旦那様が私の後ろに回り、勃起したそれを押し付けてきた時、中にはまだゲルが蠢いていました。元来狭い私の中に、旦那様のものと一緒にそれが収まるか不安でしたが、このゲルに吸いつかれたら旦那様もさぞ良いだろうと、下唇を噛み締めました。
「っ、」
「ぐあっ、あ゛っ、ぐ…!くうう…っ!」
先が押し込まれると中のゲルがさらに奥へ行き、容積が限界になったように感じます。遠慮なく下も収まり、汗が入った目は霞みました。中は広がりきり、それでもゲルも襞も旦那様を満足させようと絡めとるように動きます。
「いあ゛っ、あ゛っ、」
「凄い、触感だ、吸いつく、」
粘着質特有の張り付く感触が双方の感度を上げます、それでも私はゲルに負けたくなく、私で、満足して頂きたかった為、自分でも締め付け腰を振りました。痙攣する足はなかなか言うことを聞きませんが。
「どうっ、した?」
「うあ゛っ、あっ、あ゛ぉうっ、う゛うっ!」
尿道のゲルはもう筒の穴を閉め、射精を封じながら尿道内の粘膜を刺激していきます。両方の刺激に腕も力を失い、旦那様がしやすいよう腰だけ上げ、何とか、霞む意識を繋ぎ止めます。

「っ、あー…」
「はぁっ!あっ、あ゛っ!お゛あっ!いっ、あっ、ひぃ!」
旦那様のすきなように突かれ、旦那様のすきなホールになれるよう締め付けて、際限ない射精感の中、何度絶頂を感じたかは分かりません。
「っ」
「はっ、んあっ、あ…」
旦那様が動きを速め、そして止まられ絶頂した時に、その精液をゲルに絡めとられてしまったのが口惜しい。
「あ゛あっ!あっあっあっ!ぐはあ゛ぁっ!」
それと共に私の前の物体も這いずり出、勢いはなくとも何度も連続して射精しました。それもゲルに絡めとられ、それから旦那様が前と後ろのゲルを合わせました。
「んあ…」
私の前で、そのゲルが割れるようにぬっとり動き、中から混じり合った精液が漏れます。全部舐め取ることが出来、残念と思ったことが少し薄れました。





「なんだ、これ?きもち悪!」
「新しい玩具です。」
新しく改良したそれを、旦那様のご友人にお届けしました。そこの家畜は興味津々と表情に浮かべ、そのカプセルを開いて。


おわり







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