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▼ 体育館(大スカ)



「く、くぅ…!」
俺は体育館で今にも泣きそうだった。こないだの試合は俺のミスで負け、それのペナルティを監督に負わされている。

具体的に言うと、さっき監督に小さい飴玉を渡された。
「?」
「それケツに入れて練習に来い。早くしろ。」
その時はよくわからなかったが、なぜか監督はニヤニヤしていた。今、その理由がわかった。

『…う、うんこしてぇ……。』

その飴玉のせいで、さっきからうんこしたくて仕方ないのだ。よたよたとトイレに向かおうとすると、怒声が飛ぶ。
「葛城ー!なにやってんだ!次!」
「は、はい゛…っ!」
そんな感じでトイレに行けず、俺はただ脂汗をかくばかりだ。

はぁはぁと腹を動かさないよう、隙を見て壁に寄りかかる。プスップスッと断続的にオナラが出て、一瞬楽になる。腹の波が怖い。
「なぁ、なんか臭くないか?」
「ああ。どっから匂ってんだ?これ。」
しかしそれは他のやつらに分かるほど臭くて、流石にしゃがみ込んでしまいたくなった。うんこしてぇよぉ…。

はぁはぁと自分を励ましながら、練習を続ける。怒られるが普段のスピードについていけない。
「あっ」
追いつこうとダッシュした瞬間。ブチュッとオナラと一緒にちょっとだけ、下痢っぽいうんこが出た。さらに悪臭が広がって、ああ、どうしよう。尻の穴っていうか谷間の付け根が熱い。俺は仕方がなく、うろうろしながら臭いを拡散させた。汗がだらだら出る。だから更に異臭騒ぎがひどくなった。
「くっせー!」
「誰か漏らしてんじゃねぇの?」
ざわざわと犯人を探し始めるやつら、ヤバい、泣きそう。
監督の方に救いを求めるように視線をやると、またニヤニヤと笑われた。
「葛城!ちょっとこっち来い!フォームを直してやる。」
びくっと肩を震わせた後、俺は首を振った。もう一歩も動けなかった。オナラの間隔が短くなって、疲れた尻からちょっとずつ漏れだしていたからだ。
「なにが嫌だ。こっち来い!」
監督が苛立った風に俺のもとに来て、俺の手をぐっと引っ張った。限界だった。動いた瞬間、腹の中が動いて、堪えきれない波が来た。

「あっ、やだっ、やだっ、やだっ…おあ゛ぁあっ!」

ブーッ、ブジュジュジュッ!
ブリブリボフッ!
ブチュッ、ブリブリブリッブーッ

思わず床にへたり込んだ。
ハーフパンツに下痢便が染みて、床にまで垂れてる。パンツの中にこんもりと溜まったうんこが重い。動こうとするとニチュニチュ音をたてて、気持ち悪い。
体育館は静寂に包まれた。


おわり







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