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▼ 自発我慢(ショタ)



「うう〜!お兄さん!もう一回!」
「はいはい。次はハンデいる?」
「いらない!」
夏は親戚が田舎のおじいちゃんちに集まる。ほーじ?なんだって。その親戚のなかに、しゃかいじんのお兄さん(本当のお兄ちゃんじゃない、従兄弟のお兄さん)がいるんだけど、ゲームの達人でボクはなかなか勝てない。
「ほら、そこ、こうすると…」
「あっ!ダメダメ!今のなし!今から本気!」
「早く本気出せよー。」
お兄さんは意地悪で、ボクが一週間考えた作戦もすぐに突破しちゃう。ずーっと挑戦してるのに反撃のチャンスはまだ見つからない。
「うう〜ん、これがこうなって、」
ちょっとおしっこしたいけど、今いいとこだから我慢する。お尻を上げ下げしてちんちんを内股で挟んでるし、へっちゃら。
「?あ、お前おしっこしたいんだろー?してこいよ早く。」
「!!べ、別にそんなことないもん!ほらお兄さん次次!」
もじもじしてたのが見抜かれちゃった。でも今いいとこなんだもん。
「簡単簡単。こうやって…」
「あー!ズルいズルい!今のなし!」
おしっこしたいから片手でちんちん押さえて、もう片方でコントローラーを握る。
「ほら、ちんちん押さえてる。おしっこ行ってきな。待ってるから。」
「したくない〜!」
もう意地になっておしっこに行かない。我慢できるもん。おしっこ行ったら、お兄さん、おばあちゃんとかとお喋り始めちゃうもん。
「しょうがないなぁ…。美智子さーん、翔太がおしっこ我慢してるくせにトイレ行かないんだけどー!」
「あ!チクったぁ!」
美智子さんはボクのママ。お台所からママがやってきた。
「翔太、功一郎さんに迷惑かけるんじゃありません。早くトイレ行ってらっしゃい!そうやってギリギリまで我慢するの、はしたないって言ってるでしょう?
ごめんなさいね、功一郎さん。子守を任せてしまって…」
「いやいや、好きでやってることですから。」
ママはボクを叱りつけてから、お兄さんとお喋りを始めた。ボクはママのお話が終わったらトイレに行こうと思った。だっておじいちゃん家のトイレオバケ出そうなんだもん。
だけど、みんなのママもそうらしく、ママって話が長い。いつまで待ってもママが「それでね」で話続けちゃう。
「……おしっこ…」
ちんちん握っても、もう立てないくらいおしっこ行きたくなっちゃった。おしっこが溜まってお腹が張ってる。
「まま………」
「なぁに?早くおしっこ行っちゃいなさい。それでね、功一郎さん、麻里ちゃんが…」
ママはお喋りに夢中でトイレについて来てくれそうにない。お兄さんに頼むのは、馬鹿にされそうでやだ。
「………」
もぞもぞお尻を動かしてたらおしっこ消えるかな。お外暑いな。プールいきたい。あれ。いきなりお腹いたいのなくなった。すごいふわっとスカッとした。
「あっ!翔太!」
「え?あらやだ翔太!あんたまだおしっこ行ってなかったの!?」
ママが突然怒るからお股を見てみたら、おしっこがジャバジャバ出て、畳に黄色く溜まってた。
「違うもん!ママがお喋りしてるからっ!」
「なに行ってるの!ほら立って!パンツとズボン脱いで!」
お兄さんの前でちんちん丸出しにされて恥ずかしいのとママが悪いのにとで、なみだがボロボロ落ちた。
その後畳を掃除したママにお尻ペンペンされて、また泣いたらお兄さんがアイス買ってくれた。

おわり







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