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▼ こっそりA(痴漢?)



こっそりの続き

帰りの満員電車の中で、俺はまた田崎さんに遊ばれていた。
「っ、田崎さ…」
「ん?なに?」
ぎゅうぎゅう詰めの車内、田崎さんは俺の背中にぴったりとくっ付いた。その指が、まず胸をすーと撫で、乳首に引っかかった。シャツのボタンが開けられ、その間から指先が乳輪をくるくると触れる。その後は乳首をコリコリと指で転がしてきた。ぞくぞくと体がピクピクするのが我慢できず、不覚にも、んっと声が漏れてしまった。
「こんな、駄目です。こんな、電車で、」
「大丈夫だよ。みんな寝てるから分からない。」
振り返って訴えてみても、耳元で強行案を囁かれるだけだった。その間にその手はいやらしく下降していき、股間で止まって、まずは手のひらで撫でさすり始めた。
「ちょっ、本当に…!」
「静かに。」
抗議の声を上げるも、優しく制されてしまう。この混雑の中抵抗も出来ず、チャックが下ろされるのを、また何かこじ開けられたような気持ちで見ていた。
「は…ぁ、」
パンツの中で半勃ちになっていたものを、田崎さんがまずは人差し指と中指で挟んで擦る。カリの部分をコリコリとされ、俺は手の甲を口に押し当てて声を止めた。体がピクピクと、どうしても動いてしまって、周りに悟られないか不安になる。
「かわいいね。」
「っ!」
突然そんな事を言われ、どうしたらいいか分からなかった。そのまま田崎さんは電車内だと言うのに、親指と人差し指で輪を作って扱きだした。気持ちいい。にちゅ、と我慢汁が音を立てないか、スーツに染みないか不安になる。それが更に興奮を誘って、我慢汁はべちゃべちゃになってしまった。口を抑えながら、俺はふーふー息を吐いて、なんとか正気を保っている。
「ひっ、」
「息止めないで。」
田崎さんの指が後ろに回り、我慢汁を塗りたくり始めた。後ろを触られると、くすぐったさと、恥ずかしさと、よく分からないが、気持ちよさがあった。
「や、め…はぁ、んっ。」
「嘘だ。第一関節まで入った。」
田崎さんの指が後ろの広い範囲をマッサージしたり、少し指先を押し込んでみたりして、穴をやわらかくしていく。俺はそれに恐怖を感じながらも、口以外はほぼ無抵抗だった。指先、第一関節、第二関節と、どんどん処女のそこに侵入を許していた。だんだんと足先からカッと熱くなるような快感が、中にどうしても堪えられないポイントがあった。
「はぁ、はぁ、…はぁっ、ん!」
田崎さんの指は俺から一端離れ、後ろで鞄を探っていた。早く続き、ととろけた脳内が言っている。もちろん口には出さず、実際にはもの欲しげに見つめるだけだが。
「続けよう。」
「あっ、いやっ、く、」
田崎さんは俺の視線に気づくと、にっこり笑った。俺は恥ずかしくて、俯いて目を閉じる。しばらくすると後ろに何か冷たい固い感触があった。
「な、に…?」
前を指先で弄ばれ、田崎さんが穴をたっぷりマッサージしたおかげか、柔らかいそこはその何かを飲み込んだ。そこがじんわりと熱くなった頃、俺はそれが何だか気づいた。…振動しだしたのだ。
「ひっ!や、いや、だっ、田崎さんっ」
さっき俺がいい反応を示した所に当たるよう、そのローターは震えている。その無機質な容赦ない攻撃にがくがく足先が痙攣し、引きつる。
その時、電車の扉が開いた。
「あ。駅着いちゃった。
ごめんね、それ使ってオナニーしていいよ。でも今度会う時も中に入れておいて、チェックするから。
それじゃあ、お休みなさい。また明日。」
「た、たざっ、まっ、」
田崎さんは人混みを掻き分け、本当に先に帰ってしまった。俺は出す術も止める術も分からないローターに震えながら、途方に暮れた。


おわり

(ネタお借りしました。ありがとうございます。)






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