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▼ ヤンキーでれでれ(甘)



※不良受

僕もさ、たいがいベタだと思う。
その日はひどい雨で、傘に当たる雨音を聞きながら歩いていた。途中で、クラスメートの桐谷を見つけた。
桐谷はクラスで怖がられている、所謂不良である。ソフトとは言えモヒカンの頭に、乱暴な素行。大人しいグループに属している僕とは違う、関わりたくないタイプの人間だった。
それで、ほんっっとにベタで恥ずかしいんだけど、その桐谷が、ずぶ濡れで道端に捨てられていた弱った捨て猫を、濡れないように懐に入れて連れて帰ろうとしてるのを見て(…)、…好きになってしまった。もう本気で恥ずかしいが、事実だから仕方ない。

今までの僕はからかわれるのが嫌で、桐谷とかの派手なグループとは交流しなかったし、出来なかった。でも人ってのはその気になれば何でも出来るってのを、僕は僕で実感している。
「桐谷、あの、友達になってくれない…?」
「はっ!?俺!?つかお前誰!?」
最初はパシリみたいだったけど、あまりに僕がしつこいので桐谷も僕に気を許すようになった。そして自然と桐谷のグループと連むようになった。
「実は、僕、桐谷が好きなんだ。」
「ぶっ!げほっごへっ、ご!きか、気管はいっ、」
「なにそれ新しいギャグ?」
「はぁあああっ!?マジでっ!?」
牽制(…)の為と、なかなか進展しない桐谷との仲の為に、桐谷と仲良い、これまたカラフルな頭の友人達に、自分の思いを熱心に伝えてみた。
「そこまで本気なら、なぁ?」
「ああ。あいつも間宮嫌いじゃないと思うぜ。お前いないとこでも、よく話題に出すし。」
「ってこーとーで!いっちょ協力してやるよ!」
やっぱり周囲の協力は大きい。友人達の誘いで遊びに行ったり、それとなく色々調査してもらったりで助かった。知れば知るほど、優しいとことか抜けてるとこがわかって好きになった。協力してきた友人達は何故かやたらノリノリだった。
「間宮、もういけるって!早く告れ!いつまでうだうだやってんだよ!このヘタレ!」
「ま、待ってよ!流石にまだそれは…」
「屋上人払いしてきたから、もう今行け。あいつ呼んだから。ゴー。」
「えっ!ちょっと!そんな急に、心の準備が!」
「駄目だったら慰めてやるから!ほら!」
かなり、かなり強引なアシストにより、学園ドラマ定番の屋上で告白となる。
僕は17年生きてきて、一番心臓が痛くてきゅんとした。今までの楽しかったことが無かったことになったり、嫌われたりしたらと思うと涙が出そうだった。
「なんだよ、こんな所呼び出して。」
「えっ、ああ、あの、ごめん。その…」
「別に怒ってねぇよ。それで?話ってなに。」
きた。僕は頭が真っ白になっちゃって、今までシミュレーションしたことがすっぽり無くなった。
顔は真っ赤で、でも、初めて自分で頑張った僕の為にも、協力してくれた友達の為にも、もしかしたら得られるかもしれない桐谷との関係の為にも、僕は告白した。

「す、す、すすす好きです!大好きです!お願いします!付き合って下さい!」

そう言って頭を下げた。桐谷の顔を直視出来なかったから。
「…………」
沈黙が痛い。しばらくなにも聞こえなくなって、不安に思った僕がちらと顔を上げると。
「…………」
ぽかーと口を開けた真っ赤な顔が見えた。耳まで真っ赤すぎる。僕より赤くて、こっちまで恥ずかしくなりそうだ。
僕の視線に気づいた桐谷は、はっとした顔を見せ、軽く頷いた。
「…ん。」
「えっ、お、オッケーって、こ、と…?」
「……おお。」
そっぽを向かれてしまったが、その少し大きめで尖った特徴的な耳は、真っ赤なままだった。
バタンと屋上の扉が開く。騒がしい声が聞こえてきた。
「よっしゃあああ〜!やったな間宮!」
「焦らすんじゃねぇよ、馬鹿!あーチビるかと思ったー。」
「良かった、良かったな。ぐすっ、間宮。ぐす、俺は父ちゃんの気持ちだ。ぐすん、」
「!!!お、お前ら」
「き、聞いて…!」



付き合って1週間は緊張して、少しギクシャクしてた。2週間になると慣れてきて、イチャイチャもしだした。そんな楽しい3週間め、次はと言えば。
「僕の家遊びにこない?今親いないんだ。」
「え、あ…………、おお。行く。」
お泊まりだ。


「ちゅ」
「っ!」
何度か訪ねたことのある間宮の部屋。それなのになんか、そわそわとしてしまう。会話が途切れると、間宮が急にキスして押し倒してきた。それなりに覚悟してきてもやっぱり怖ぇ。
「ん、」
「桐谷すき、すき、」
子供体温の間宮の手が、服の中に入ってくる。ちゅっちゅっと軽くキスしながら撫で回される。そんなまっ平らなとこ触って楽しいのかよとツッこみたくても、俺も間宮の服を剥ぎ取ろうとしてるから暇ない。
何しても後ろを付いてくる間宮を、いつ違う意味で意識しだしたかは思い出せない。気付いたらもう手放せなくなっていた。
「っ、間宮、」
「触って、いい?ん、桐谷の、」
「ん、っ!」
やっと間宮のボタンを外し、その裸の背中に手を回す。案外すべすべの肌にびっくりする。そんなことしてたら、間宮が俺のパンツを剥ぎ取って俺のちんこを外に出した。もうそれはガチガチで糸引いてた。
「ぱくっ」
「ひ、早っ、ちょ、やぁ…」
それを間宮はちゅっちゅっと先にキスしてから口に含んだ。何かやたら恥ずかしくって、一呼吸置いて欲しいが、間宮は無視してじゅるじゅるとちんこをしゃぶる。
「ああっ、んっ」
間宮はしゃぶりながら、内股を手でツーっとさする。それで思わず恥ずかしい声が漏れる。にんまりした間宮が何度も内股をなでる。指先で優しく玉も触られて、こんなにされると正直もうどうしたらいいか分からなくなる。今まで感じたことがねー程きもちよかった。
「いつも態度でかいのに、かわいい声。」
「るせっ!はぁっ、ん!」
間宮はさらにきつく口でしゃぶってくる。自然と半開きの口から涎が垂れた。間宮は指を舐めると、その指で俺の乳首を触る。けっこうそこは嫌いじゃないから、もう、ああ、
「はっ、はぁっ、ま、間宮」
「舐めていい?桐谷のここも舐めていい?」
一応聞きながら俺の足を持ち上げ、まんぐり返しのそこをヌルヌルの指でさする。こくんと頷くと、間宮は固く尖らせた舌で舐め始めた。
「ひっ、ん、はぁ、はぁあっ」
ぞわぞわと何とも言えない感覚が走る。きもちいい、はいいけど、何て表現したらいいか分からない。聞いたことはあったけど、こんないいとは知らなかった。
「はっ!ああ、あっ、あっ」
気持ち良くなってきたらケツが開いてきて、そこを舐められると更によかった。間宮は指に涎を絡めてケツに入れたりしてきた。苦しい、けど、なんだかよくわからないうちに馴染んできた。
「はぁあっ、ああっ、もっ、もう、あー…」
「ちゅぱっ、じゅる、」
間宮はケツを舐めながら、ケツの中に涎をいっぱい入れてきた。さらにそれを吸われると、ちんこ触られてもないのに、すげー声が出てしまった。
「ううん、うう、うー…」
「きもちいい?」
「ん、…うん、っあお!はぁっ、ああ…」
間宮はケツに入れた指をゆっくり動かしてくる。うんこ出そうな、でもああしか言えなくなるような感じだった。俺は目をつぶって集中してきもちよくなっていたら、間宮が指をゆっくり抜いて、代わりに

「いってえええええっ!」




「ごめんな、出来んくて」
「ううん。ゆっくりやろうよ。」
「…おお。」
4週目は何なんだろう。


おわり






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