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▼ おしおき(異常設定)



※雄牛の翌日 series初見

「とりあえず、今のところお前の仕事は俺を迎えることだ。ひれ伏して、挨拶が出来ればそれでいい。」
朝になり昨日の激しすぎるそれを思わせず、飼い主がただそれだけ命令してきた。俺はベッドの中からそいつがネクタイを締めている所をぼんやり見つめた後、ふいっと背を向けふて寝を決め込む事にした。うるせー馬鹿。
「ここにいる以上は働いてもらうからな。仕事にはペナルティもあるって事を忘れるな。」
俺はさらに布団をかぶって無視する。飼い主は時間がないのか深い溜め息をついて、部屋を出ていった。
「………」
しばらくして、布団から顔だけ出して辺りをキョロキョロ見回す。………誰もいない。俺は思わず笑みが零れた。こんな所抜け出して、ストリートに戻ってやる。昨日は溜まってたからあんな事になったが、こんな所で貴族のわんちゃんをする気はさらさらない。
「ちっ」
扉を引いてみると、さすがに開かない。部屋を見回して使えそうなものを探す。試しに窓を押してみると、
「………開いちゃったよ、おい。」
光をたくさん取り入れる窓は大きく、俺さえもギリギリ抜け出ることが出来るくらいだった。素っ裸での逃亡に躊躇いはあったが、部屋に服はないし外で掻払えばいい。窓をそっと慎重に出た先にはどこまでが敷地か分からない程の庭が広がっていた。
そしてその先にはげんなりする程高い塀と門があり、更にそこかしこにSPがいてうかつに動けない。見つからないよう隠れて移動しながら、逃亡ルートを探る。

しばらく移動して、俺は立ち止まった。逃亡ルートがあったからではない。庭の隅に、おそらく小さな果樹園があったからだ。おそらくと言うのは俺が果物の実物を見たことがなかった為である。そこにはカラフルな果実がたわわに木になっていて、甘い香りがする。
「す、すげぇ!これが、くだもの、か?甘いのか…?」
果樹園が屋敷にあるこっち側の人間には分からないだろうが、外に果物が回ってくることなんて殆どない。というか録な食い物もないので、甘いものなんか、俺はたまに手に入る角砂糖くらいしか口にしたことはなかった。それを大事に大事にゆっくり口の中で溶かして楽しむのだ。
だが果物は甘くて瑞々しくて、昔それを食べた奴に聞くと、もうそれは外のどの食べ物より美味かったそうな。俺はごくりと唾を飲んだ。すぐにまた逃げ道探しに戻ればいい。その前の腹ごしらえだ。
「うわこれ美味そう!凄いなこれ、なんだろ。あ、あの上のも。」
手あたり次第に果実をもいで、集めてくる。真っ赤に熟れた実は甘い香りを放って、俺の腹を鳴らす。聞きかじりの知識で皮を剥いて、果汁を零すその堪らない実にかじりついた。
「……………ん〜〜〜!ん〜〜〜!」
びっくりした。口に果実が入ってなければ絶叫していた。こんな美味いものが存在していたことに、その汁に舌がとろけそうだった。甘くて酸っぱくて、いい香りがして瑞々しくて、俺が今まで食べたものの中でダントツだった。
もうそこからは夢中で果物をもいでは食べた。逃亡ルートを探すことも忘れ、全種類の果実を食べようと必死だった。
「………けほっ」
たらふく食べた。辺りには果物の皮が散乱している。満腹感と、今日の明け方までのファックの疲れも相まって、猛烈に眠くなってきた。一眠りしてからまた探索に出ようと俺は地面に横になった。



俺が起きた時はもう空が暗かった。探索に動くには好都合だと、俺は軋む関節を伸ばしながら行動を開始した。
が、すぐにそれは打ち切られる。

「果樹園から出てきた所を見つけました!」
「放せよっ、糞がっ!」
「ご苦労。もういいぞ。」
果樹園を出ると、何故か大量増援されていたSPに見つかり、部屋まで強制送還された。もうすでに飼い主たまは帰ってきており、後ろ手に縛られ運びこまれた俺を昨日より冷たい目で見ている。
「お前、話を聞いてたのか?まぁいい。ペナルティだったな。」
だけれども少し楽しそうだった。

寝室に強制連行された俺は目を見開いた。そこには俺を苦しめるであろう、
「ああ、大丈夫だ。牛用の凶悪なあれじゃない、マゾの人間用だ。」
簡易な搾乳器があった。オナホール状のものに管がついていて、ポンプのついたタンクに行き着く。タンクは透明で中にどれだけ乳が入ってるか一目で分かるようになっている。俺は過敏すぎて搾乳器では乳が出せない。人間用だと言われても搾乳器のトラウマが蘇る。
「ふざけんなっ!俺が何したよっ」
「何もしてないから、だ。」
ベッドと後ろ手の戒めが繋がれ、逃げられなくなった。ちんこを握られて、苦しくされるだろうに乳が期待するようにピュッとでた。そこ全体を覆うように透明なオナホールみたいな搾乳器の先が取り付けられる。吸い付くそれにちょびちょび漏らしてしまう。
「俺が帰ってきたら、跪いて『お帰りなさいませ。旦那様。』だろ。」
「誰がんな、っ!」
飼い主の手中のリモコンが動いて、搾乳器が動きだす。頭の中は真っ白になった。搾乳器の管も乳で真っ白になった。下から上へ搾り取るように内側が蠢き、吸引される。気持ちいい悪いじゃない、牛にはもうどうしようもないくらいだ。気持ちいいのが。それでもビクビク腰が砕けながら、俺は今日は頑張ろうと枕を噛んだ。
「はぐっ、んっんっんん゛んんっ、くぅううん」
「お前が楽しんだら意味がないからな。」
またリモコンが操作されるのをぼやけた視界で捉えた。次に俺はベッドでもんどりうって、そのペナルティの意味を知った。
「うあ゛ああああっ!ああ、っひああ、あ゛あっ!あっあっあ!びゃああっ」
さっきまでちんこ全体を揉みしだいていた搾乳器が突然、亀頭だけにターゲットを絞ってきたのだ。オナホールの先だけをバイブさせ、尿道口の辺りだけが刺激されたりする。確かに牛は人間とは違う構造をしているが、ベースは人のオスなので、亀頭だけで乳を出すことは出来ない。気持ちいいといいほど、それが自分を苦しめる。俺は駄目で、亀頭は苦しいほど気持ちよかった。
「ひっ!ひっ!ひぇっ!っあ゛ああああっ、いだぁああっ、いっい゛いいっ」
パクパクと空気を食べながら喉奥で絶叫する。乳はさっきまでの勢いを沈め、チョロチョロと垂れている。人一倍過敏な分、それをせき止められた切なさはもの凄かった。尻の方まで引きつり、ただ熱くなっていく下腹部と、玉で行き場をなくした乳がひゅんとなり、それでも脳みそが焼け焦げそうな程の気持ちいいのが、全身でのたうつ。俺はもう
「ゆるっ、ゆるしっ、ひ、っひっひああ゛あ」
「喋れるならまだいけるな。」
「んぐうううっ!うっうあっあああがっ、かっはっ!」
必死に首を振っても、止めてもらえなかった。乳がだしたい、この先っぽをにゅるにゅるといじくるこれを竿までしてくれたら、いたぶられた特濃お乳が出せるのに。もどかしくて腰が引けて、ベッドの上で転がり回った。亀頭だけを刺激されると、耐えられないほど、体が焼き付けそうなほど本当に、いい。過敏なそこを責められ凄く不安な気持ちになるほど。苦しくて痛いような気持ち悪いような、それでも本当に凄くて、訳がわからなかった。乳を出す前のぶるっとくる快感が延々続く。でもお乳は出せない。出そうだけど出ない。
「もう懲りたか?」
「んふ、は、はっ、はーはー…、誰、がっ、ぎゃっ!」
ぜはぜはと息つく俺に優しくそれをオフにして旦那様は勿体ぶる。許してくれたのかと口を開くと、急に責めが始まる。オナホールの下が固定され、亀頭を中でこねるように色々な方へぐにんぐにんする。最上部の尿道口にあたるところが小刻みに優しく震えて、反射的に腰が引けるんがオナホールもくっついてくる。全身汗だくで体中突っ張って堪える。
「辛いだろうな。もう少し強めるか。」
「はーっ、はーっ、はーっ、はー…んぐあああっ!」
馬鹿かと言いたいのも言えなかった。竿からカリ首に内側がそっと当てられ、息が落ち着いたところで急に責められる。がくがく震えながら悶え喘ぐ。最上部が強くバイブし、強めにごりごりと尿道口をいじめてくる。カリはゆるく圧迫されたり内側が回ったり、かと思えばやさしく撫で回すように中が蠢いて発狂寸前に追い込まれる。痛いのか苦しいのか気持ちいいのか、わかんない。
「おい、目の焦点合ってないぞ。」
「やぁあぁあ゛っ、あぐっ、ぅおっ、んんん゛んんっ」
それから内側がくるくる回り、連続で亀頭がぐいんぐいん撫でられる。下半身が跳ねて、逃げようと体をよじってもベッドに繋がれ、出られない。いっそ痛いような気持ちいいような、俺はついに泣き出した、やめて欲しいけどやめて欲しくない。痛気持ちい、足がつりそうだった。
その感覚に一生懸命我慢してると、牛なので乳を出してる間は尿が出ないようになってるのだが、乳が出せない俺は猛烈におしっこしたくなった。
「でるっ、あ゛ああああっ、ではっ、ああっああっああっ」
「出る?どっちが?」
旦那しゃまは搾乳器の強弱をつけながら、楽しそうに聞いてくる。もういやだ。汗だくで号泣の俺を見て、何が楽しいんだ。苦しくて一瞬意識が飛んだ。目の奥がチカチカと瞬く。
「わはっ、ねっ、わかっ、はっはひはっ、どっちかっ、わかんっねっ、ょお゛っ!あ゛っ」
頭をぶんぶん振った。突然の堪えきれない尿意に、俺はのけぞって搾乳器にお漏らしした。管に黄色いのが通って、タンクにビシャビシャと落ちていく。



「………ふん。」
その後の飯には毎回、たくさんの果物が出るようになった。


おわり





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