note


▼ 牛以前(異常設定)



※雄牛の直前の話 series初見

時期が、運が悪かった。まさに人を殺らんとした時にポリスがやってきた。その殺らんとした奴は当時敵対していた馬鹿共の罠だった。死刑廃絶派が幅を利かせ始めていた状況もあり、俺は即日「牛」になることが決定した。



「おい!そこの牛、今日は初乳を取ったあと、焼き印を入れるぞ。聞いていたのか?」
牛になる手術を受けさせられた後、俺はひどく無気力になった。手術前は泣いて暴れたが、今はもう何もする気が起きない。初めて屈辱的な搾乳をされるというのに、逃げようとも思えない。もう、人でなくなった。乳を搾られ、プライバシーなぞ欠片もない牛舎で一生に暮らす。それだけだった。
「………」
だが、それは実際に搾乳器を見るまでの事。牛舎の搾乳室に移され、俺は息を飲んだ。
搾乳室は一頭一頭仕切りで分けられていて、沢山の男達が両腕、足を上に吊し上げられ、搾乳器で乳を搾られている。初めて見た搾乳器はオナホールにパイプが繋がったような形で、パイプはタンクに行き着く。尻の穴には、沢山の関節で自在に曲がる凶器のようなバイブが入っていた。
「それじゃあ、こいつも吊しますか?」
「だな。さっさとやって帰ろう。」
作業員が二人がかりで俺を天井から吊そうとする。俺は手術前にさんざん暴れたので、今回は事前に薬が打たれ動くことも許されない。さっきまで諦めたふりをしてみたが、今さら死ぬほど怖く屈辱的に思った。
「っ!っ!」
声も一時的に出ないようにされたので、ただ滲み出る涙を流しながら、作業員の事務的な搾乳器取り付けに震えた。
「っ!ーっ!」
両足、腕を吊されバイブ、搾乳器も付けられて、完全に牛になってしまった。搾乳器、バイブのスイッチはまだ入っていない。怖かった、どうなってしまうのか。外では確かに溝鼠みたいに過ごしていたが、確かに人だったのに。人だった。だった。怖くて悲しくて、ちっちぇ頃に死んだ母親に祈った。
「じゃ、搾乳器起動させます。」
「おお、今日は早く帰ってやらないと娘が…」
祈りの最中に、無機質な搾乳器が猛然と襲いかかってきた。

「!!!」

頭の中が一気に白むも、改造されたタフさがそれを阻む。
取り付けられた搾乳器は、内部が下からうねり、凄まじいバキュームが、乳を搾り取ろうとする。内部で柔らかいボール状のものが、ちんこをぐりぐりと苛む。カリのあたりをボールがぐにぐに、下から裏筋を辿るように動いてきて、思わず背筋が反る。
「っ!っ!っ!」
バイブは見た目以上に柔らかく、中でぽちっと立ち上がったそこをぐりぐり、ぐりぐりなんて表現では生ぬるいぐらいの勢いでいじめ、時たま吸いついたり、引いてみて乳を噴出させにくる。
しかし俺は目を見開いて、下腹部は熱くなるのだが、思うように乳が出せない。その行き場のない快感は苦しく、ただの拷問のように俺を苛んだ。
「あれ?乳出ませんね?」
「本当だ。んーおかしいな…。おい、ちょっと搾乳器弱めてやれ。初乳だしな。」
「はい。」
ちょっと搾乳の勢いが弱まるものの、未だに人だったら発狂しそうな勢いである。その勢いに反して俺はチョロチョロとしか乳を出せない。ただ俺はその責め苦に目を見開き、ゆるく頭を振るしか出来なかった。勢いを最弱にされても乳は上手く出ず、搾乳器を止められて初めてビチャビチャと乳を垂らした。
「…なんですか、これ。」
「そうだな…、多分手術側のミス、かな。乳の量は大したことないくせに、感度だけやたら高められてるから搾乳器が使えん。」
「どうします?」
「もう一回手術に戻してもいいが、今あそこは人手足らないしな。しばらくは雑用させるか。焼き印も見送り。」
「あ、…搾乳器が使えないって、これ手搾りしないと駄目って事ですか…?なんて原始的な…。」
「優しく搾ってやれよ、ははっ」
作業員の会話をどこか遠くで聞きながら、俺は腰をビクつかせて乳を垂らした。乳は出しても出しても止まらなくて、人で言うならば常時イきっぱなし。気持ちいいような苦しいような初めての搾乳を経験した。吊しを解いてもらっても、うつ伏せで腰だけ高く上げ乳を出してしまう始末、俺は頭がとろけたように、また何も考えられなくなった。



「おい牛、乳を垂らすな!」
再び手術をされるまで、牛舎の雑用をすることになった。機械をいじると無条件で乳が垂れてきてしまうので、作業員が笑いながら叱りつけてくる。体は動かせるようになったが、雑用をしているので家畜ではなく奴隷という身分になる。ここでの奴隷は人に逆らえば即日処分されるので、体が動かせたところで意味は無い。
「ほら、牛。乳搾るぞ。こっちへ来い。」
奴隷と言えど、牛は乳を搾られないといけない。しかしそれにしても、この作業員は人と家畜の前だと態度が違う。つまらない人間。俺がこんな状態でなければ、幾らでも、と作業員の背中を睨んだ。
「四つん這いになれ。」
「………」
唇に血が滲むほど噛んで、作業員に尻を向けて、全裸で四つん這いになった。自分から足を開くのは異常に恥ずかしかった。作業員は尻の方からちんこを掴み、まさに乳搾りといったようにちんこの下から、順に指を閉じて扱いた。
「ひは、っあ、んんんぅ」
ジャアアアアッという自分のちんこに嫌悪感が止まらない。屈辱感に頭が痛い。四つん這いで前からちんこを見ると、本当に牛だった。
「はっ!はっはひぁっ、あ゛あああっ」
腰は勝手にねだるように作業員に押し付けられる。作業員は俺の尻を無遠慮に揉みしだきながら、俺のちんこをいじめ続ける。俺の裏筋をなぞったり、ピンと弾いたりしながら嗜虐心を満たしているようだ。
「……家畜、いや奴隷なら、………いいか。」
作業員は何かを考えたようで、突然俺の後ろで服を脱いだ。
「ん…、なにを…?」
「黙ってろ。喋ったら処分するぞ。」
不思議そうに振り向いた俺の頭を抑えつけ、作業員は俺の尻に、作業員の、それを押し付けた。
「!」
嘘だろ。
「誰にも喋るな。お前も牛の端くれ、犯して欲しいだろ?俺がお前みたいな家畜を使ったなんて、誰にも喋るなよ。」
凄まじく理不尽で矮小な事を言いながら、作業員は挿入しようとしてくる。じんじんと疼くそこが、それを受け入れようと蠢く。ひどく小さい、くだらない、くだらない、くだらない、人間。俺はそのちんこを今受け入れようとしてるのか。死にたい、死ぬことができたなら。俺は目蓋を閉じた。ぷつん、うろ覚えの母が脳裏に浮かんだ。俺は。もう、いいよな?今から、ぷつん、
「っ!」
不思議と俺は
…思いっきり、噛みちぎるくらいの気概で頭を抑えてくる作業員の手を噛んだ。
………知るか、もう!
家畜とか奴隷とか!なんか今まで不幸ぶってみたけど、ただ人間共がみんな変態で頭がおかしいだけじゃねぇか!先がどうとか、処分がなんだよ、うるせぇ○チガイ!もうどうでもいい、どうにでもなれ!不幸ぶんのはもう飽きた!
「ざっけんな!死ね○チガイ!」
作業員の腹を蹴り上げ、その下から抜け出した。と同時に頭に突きつけられる、銃。
「…だから優しくやれっつったのに。おい牛、座れ。」







「これでよく壊れないな。」
「牛ですから多少頑丈に改造してあります。精神は壊れたところで味や品質に影響はありませんよ。」
狭苦しい檻の中で、作業員以外の声が聞こえた。ふと目をそちらに向けると、上品な雰囲気の男が作業員の案内を受け牛舎を見ていた。その後、


おわり
(ネタ提供ありがとうございました。)




← top



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -