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▼ 牛×犬(異常設定)



俺の飼い主の変態さまのこの家に、客がやってきた。俺はそれを全裸で床に伏せながら横目で見た。逃げたいが、俺につけられた首輪は鎖でつながれており、それを持った変態のそばから離れられない。
「ほら、挨拶はどうした。」
変態が俺の頭を撫でながら、それを促す。変態より少し若いくらいの歳で、変態より酷薄そうな表情の男と、その後ろに控えている静かな雰囲気の男、二人だった。こんなに人がいて自分だけ全裸なのが心もとない。俺は彼らを一瞥すると、ツンとそっぽを向いた。変態の客をもてなす義理はない。
「…本当に家畜を家に入れてるんですね。相変わらず貴方は悪趣味だ。」
いやな雰囲気の男の方がそう笑いながら、俺の前にやってきた。
「お前には言われたくない。犬と関係を持つ人間と相違ないだろう?」
変態もそう言って笑った。よくわからないが二人は親しい関係にあるということが窺い知れた。
「せめてこっちを見たらどうなんだ。家畜。」
「っ!てめっ!」
やってきた男は俺の顎をつかんで無理やり上を向かせてきた。その顔面に唾を吐いてやると、その男より先に、ずっと後ろで待機していた男、犬が動いた。
「っ!!」
顔面を思いっきり蹴り上げられ、一瞬意識が飛んだ。俺が人間だったらヤバかったレベルだ。ぐらつく視界の隅で、その犬がサーベルに指をかけるのが見える。頭がキンと冷えて固まった、逃げないといけないのに体へ命令が伝わらない。サーベルが鞘から、
「やめろ。」
それを俺の顎をつかんでいた男が制した。冷や汗がどっと出て、痛みと共に心臓が異常に動いた。飼い牛になってから久しく遠のいていた生命の危機に、自然と涙が滲んだ。
「はい。」
静かに見えた男、犬はそれを聞き、手をサーベルから離した。冷たい印象をうけるその目に睨まれ、とっさに俺は一番安全であろう飼い主の後ろまで距離をとった。
「…申し訳ございません。出過ぎた真似をしました。」
「いや、今のはこれが悪い。よく動いた。」
犬が人二人に頭を下げると、変態がそれを制した。………少し苛ついたが、回りは敵だらけのようで、客がいる間、俺はずっと警戒している羽目になる。
「貴方がこちらの肩を持つものだから、牛が拗ねてしまいましたよ。」
客の男が俺を揶揄する。そちらに視線を送ると、その後ろに立った犬が一歩前に出るので、ますます面白くない。
「放っておけばいい。乳を出してやれば、すぐに機嫌を直す。」
「乳、ね…。
…そうだ、今のお詫びに、犬を牛に使わせてみますか?」
『乳』とすごく毒を含んで言われ頭に血が上るが、その後の言葉に驚愕する。
「いいのか?犬の腹に牛の乳を出しても。」
「ええ、どこまで腹に乳を入れられるか気になりますし。」
なんだか飼い主同士で、飼い牛、犬の交尾が承認されたらしい。お前も嫌だろと犬に視線をやると、すでにそいつは下を脱いでいた。その順応性というか忠誠心に舌を巻く。
「………」
あんな物騒なのと交尾するなんて恐ろしくて、素知らぬふりでそっぽを向くが、あそこは正直に乳をトロっと垂らした。
「機嫌、直りましたね。」
「わかりやすくていいだろ?」
それをソファーに座った人二人は目ざとく見つけて笑った。犬は俺のとこまで来て、俺を床に仰向けにさせる。
「やめ、っっ!」
それでちんこをキュッと握った。久しぶりの変態以外の手にびっくりしてビューッと乳を出てしまった。それが犬の顔面にかかる。犬の飼い主にも変態にも見られてしまって、いたたまれなくて恥ずかしくて顔逸らす。
「…初めて実物の乳牛を見ましたが、こんなに乳が出るものなのですね。」
「まぁ、だからそうそうベッドでは出来ないんだが。」
人の嘲笑を受け、頭がカッとなってまた犬に乳がかかってしまった。犬は俺のちんこの上に跨ると、ちらと客の男を見やった。客の男は薄く笑って視線を返していた。
「ひっ!くぅ、あ゛あ、あっ!」
「っ!乳が…っ!」
俺の根元を押さえた犬が、それを自分の中にぐぬぬと呑み込ませる。乳が案外キツいその中にシャーッと出ているのが見えないけどわかった。一方犬はその乳の勢いにびっくりしたのか、眉根を寄せた。
「凄いな。どれだけ頑張れるか賭けるか。今日は乳を絞ってないから、そうだな」
「1時間。」
変態の話を遮った客の言葉に、驚いた顔をしたのは、変態と共に犬もだった。びくっと震え一瞬困ったような顔をした犬は、きゅっと唇を引き結んで腰を動かしだした。



「はあああんっ、はっ、はっ!あっ、あっあっあっあ゛あああっ!」
「っ!くっ!つぅー…っ!」
どんだけ乳を出したか分からないが、犬の下腹が膨らんで体が小刻みに震えているのから、よっぽどだということが分かる。もう入りきらない乳が穴から漏れ出してきた。犬は苦しいのか腕で体を突っぱって、腰を持ち上げて下ろす。可哀想に思うが俺にはどうしようもない。ちんこをいじられて、乳を出さないでいられる牛なんかいない。熱くて纏わりつく気持ちいい犬の尻穴に、牛乳が止まらない。
「あはあっ!ん゛ああっ!ふあっあっはあんっ!」
「くはっ!はっ!はっ」
犬の内側が吸い付いて、その肉が上下する度、乳が出てしまう。ぬこぬこと俺のちんこが犬の尻で扱かれて、中の襞が搾り取るように動くもんだからジャージャーッと乳を犬に注いだ。たゆんと腹に犬の玉が当たって、視線をやると犬のも勃ってるのが分かった。それらを人二人は楽しそうに見てる。
「漏れてきてる。ちゃんと締めろ。」
「っ!はっ!い!」
客の男がそう言うと、犬は腹の気持ち悪さで青ざめた顔で、再びピストンを開始した。乳が漏れないように尻に力を込めてきたので、つい気持ちよくてビューっと出してしまって、さらなる追い討ちの乳が犬を襲う。犬はそれにうぐっと声を上げて、崩れおちそうになりながら腰を振る。ぎゅるぎゅると不穏な犬の腹音が響く。
「だっ!はふっ!壊れ、壊れ、る、あんた壊れちゃ、ああっ!」
「っ!っ!ぐっ!」
視線を送ると、人二人は犬が苦しんでるのや、俺が困ってるのを見て楽しんでる。犬からぎゅるぎゅるぎゅううと、いやな音が止まらない。ちゃぷんと腹の中から音が聞こえてきそうな程で、苦しそうに動く犬を、頭の隅っこ微かに残った理性が同情した。人二人に対しての苛立ちもあって、ギリギリそれを手繰り寄せながら、最後の人らしさで犬の尻をひっつかんだ。
「っ!だ!駄目だ!あっ、あっあっあ!待っ」
「ふぅううんっ、あはあっ、あっあああ゛んっ、くぅうっ!ふああああっ!」
そんな消えそうなそれを頼りに、犬の尻から死ぬ気でちんこを引き抜く。犬も限界だったのか大した抵抗もしてこなかった。にゅぐにゅぐにゅると抜く時もいっぱい出たが、にゅぽっと出た瞬間のその勢いで、俺のちんこからピューッと向こうまで飛んでくぐらいの乳が出た。
「は、はぁっ!はぁ、ごめ、なさい!ごめんなさ、ああっ、ごめ、」
その一方、犬は謝り続けながら、四つん這いで体をガクガク震わせた。その尻からブッといやな音がして、俺が乳を飛ばしたのより更に遠くへ、尻からシャーッッと溜まっていた乳を漏らした。犬はブシュッとオナラを出し続けながら、乳を漏らし続けた。困ったように犬が尻を締めようとしても、ブシュッ、ブシャッ、シャーッと尻からはそれをこじ開けるように乳が漏れ続けた。
辺り一面真っ白な乳まみれになった時、人二人の声が聞こえてきた。
「…1時間経ってないから俺の勝ちだな。」
「待って下さい。今のは牛の介入で不正でしょう。牛の手足を縛ってもう一回賭けましょうよ。」
それをぼんやり聞きながら、俺は犬を助けたから、犬は1時間我慢出来なかったから、どうせ仕置きを受けるんだろうなと、どこかやさぐれた気持ちになった。


おわり







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