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▼ 猫(異常設定)


series初見

「今日は毛並みがいいな。」

「本当ですか?嬉しいです。」

いつも俺と飼い主だけの部屋に、謎の人物。
綺麗なプラチナブロンドの髪とグレーの瞳の青年。肌なんて触るのを憚られるくらい白く透き通っている。

奴は猫だ。


猫は犬や牛と違い、完全に愛玩用の生き物で、主に性的な意味で可愛がられている。
でもうちの飼い主は俺みたいのがいい変態なので、そうは使っていない。猫の容姿や教養、芸を競うコンテストに出してるのだ。

「………」

今飼い主は猫を連れてきてその髪に櫛を入れている。
猫も飼い主も楽しそうで、俺はそういうおままごとはよく分からないし、何だかつまらんから庭に出た。



「………」

庭に出て暇つぶしに草むしってみたところで、すぐに飽きる。
退屈だ、ゲーム持ってくれば良かった。
でもあの部屋に戻りたくない。


「あれ、何してるの?」

「…別に。」

庭に出てきたメイドに草むしりを見咎められた。
俺が退屈そうに草むしってるのを見て、メイドはにたりと笑う。
「旦那様が取られて寂しいのね?今は猫につきっきりだもの。」
「はあ?」
メイドはそう言うと俺の横に腰を下ろした。誰が寂しいって言ってんだ、この馬鹿女。
「元気を出して。これが終われば、また貴方が一番可愛がられるわよ。」
そう頭を撫でられる。それを振りほどきながら、メイドを睨みつけた。何で俺がこんな諭されるようなことを言われなきゃならないんだ。まるで俺が、拗ねてるみたいじゃないか。
「そうだ。猫と仲良くしてみたら?遊び相手がいたほうが楽しいでしょ?」
「はっ!あんな女か男か分からねーの何か。っておい!」
断ったのにメイドはそれを無視して俺を部屋まで連行した。あいつ(飼い主)の手下だからぶん殴れないと思って、畜生。

「あら、もう旦那様は出られたのね?猫、牛と一緒に遊びなさいな。」
部屋にはもう飼い主はいなく、少しホッとする。猫は柔らかく花が咲くみたいに笑った。
「牛さんと?嬉しい、僕も暇だったんです。」
「ですって。良かったわね。」
よかない。メイドは猫のところに俺を置いて、さっさと出て行ってしまった。
「「………」」
無言。それを破ったのは猫の長い溜め息だった。





「なんで家畜が中にいるんだか…。はやく牛舎に戻れば?」
猫が足を組み吐き捨てる。さっきまでとは声が変わった。柔らかい声から固い声に。
「…いたくている訳じゃない、出られないだけだ。」
顔を上げた目には明らかな悪意。立派な猫かぶりですこと。
「ふーん。旦那様に囲われてるだけって?あんなに仲良さそうにしといて、よく言う。手伝ってやるから、さっさと出てけよ。」
「………」
出たいのはやまやまだがお前の思う通りはごめんだ。あいつの猫に何も答えずいると、猫がまた溜め息。
「何だよ、今更外で家畜が一人生きるのが怖いのか。
家畜なんてすぐ飽きられる。後々捨てられるより、今出て行った方がいいと思うけど?」
「………」
あいつのペットだから手は出さない。でも売られた喧嘩は買う。目に見える逆鱗は触れておく。

「…もしかして、妬いてる?
俺がお前差し置いて可愛がられてるから?勘弁してくれ、そういうやっかみ。俺が媚びた訳じゃなく、ただお前より俺が、っ」
言い終わらないうちに、猫が動く。顔か、いや腹か、来るべき攻撃に備えるが、予想外に猫は俊敏で床に倒された。
「黙れ家畜。」
綺麗に整えられた爪、それをそっと優しく股間に立てられた。爪食い込ませる気か、外道な攻撃どうも。
「…傷残したら、お前だってどうなるか。」
「ほらまた頼る。自分でどうにも出来ないのか家畜。」
煽る、煽られる。猫の足をはじいて、上に馬乗りになった。綺麗な顔。これの何が駄目で、俺の何がいいのか。
「出てけ。」
まるで恋人にするみたいに、猫は俺の頬に指を這わす。裏腹に言葉は冷たい。どう動くか。
「………」
「聞こえないフリするな。ほら、みっともなくこんなに腫らして。」
「っ」
一瞬、膝蹴りの姿勢を猫は見せた。この体勢なら即ち金蹴り。一瞬、その条件反射で猫の白魚のような手に噛みついた。

「いた、いたいっ」
猫は可愛らしく声をあげた。それは部屋のドアが開くのと同時だった。猫はいつから足音がわかってたんだか。
「だ、旦那様。牛さんが、手を、」
首を動かすと、俺らのところまでやってきた見慣れた靴。飼い主はしゃがんで、目を潤ませる猫の手をとった。
「どうしよう、跡がついたら、」
「これくらいなら跡にはならない。泣くな。」
飼い主はその手をさすって、キスした。どうにも優しいそれを見て、昼に食べたステーキが胸焼けした。と同時に馬鹿らしくなって、立ち上がる。
「おい。」
呼び止められたけど無視。その声から感情は読めなかった。



「で、メイド宿舎に来たと。」
「…元を正せばお前のせいだろ。」
メイドの部屋で複数のメイドに頭を撫でられながら、事のあらましを説明した。女の部屋に全裸の男はよくないと、強制的にメイド服だが、あえてあまり考えないことにする。普通の長いやつではなく、短いスカートなのがひどい。一応残ってる筋肉のついた腕や足がメイド服から覗く。悪夢だ。
「一本取られちゃった訳ね。」
「あの状況だと俺が悪者だしな。説明するだけ無駄だろ。思い出すとイライラする。」
メイドの部屋でメイドの飯を食う。あっちと比べたら質素なそれに、少し物足りない。
「ふふ、」
メイドは軽く笑って、お茶のおかわりを注いだ。
「なに。」
「そんなに羨ましかったの?かいがいしく優しくしてもらって、手にキスしてもらった猫が。」
「んぐ。そんな訳ないだろ。」
お茶を飲みメイドを睨みつける。
「じゃあ寂しくて悔しかったの?旦那様があんまり優しくするから?」
「いや、馬鹿、そんなんじゃない。なんていうか、そうだ、胸焼けだ。」
俺にもあまりよく分からず説明したところで、メイドは笑うだけ。
「胸焼けねぇー」



「………」
いくらでもいていいと言われ、メイドの部屋の隅にクッションを置いて横になる。
「…って、あ……」
忘れていた、今日の分の乳出していない。
それでも部屋に戻りたくない心情。あのベッドに猫が寝てたりしたらと考えただけで胸焼けがキリキリする。
「………」
だから、願わくば向こうからやって来て欲しい。が、今の状況から考えて望みは薄い。
屋敷に来てから初めて、一人の夜だった。いつもはあっという間に朝になって惜しく思うのに、今日は異常に遅い。メイドの趣味のアナログな時計がたてる音が、部屋に響く。

「………っあー、もう」
胸焼けが収まらないから、また外に出た。庭は夜風が寒い。
「………」
庭を歩いて部屋の前へ。
窓越しに中が見える。中は暗く誰もいない。猫の部屋にいるのかもしれない。奥にいるのかもしれない。何故か引き返せず、中を窺う。
「!」
窓に手をついた瞬間、それが開き、カーテンで隠れた部分から手を引かれた。

「…いるなら早く開けろよ。寒い。」
「悪いな。閉め出された子犬かと思った。」
うっざー。胸焼けがするからさっさと寝ようと歩けば、肩を掴まれる。
「………」
何かと振り返れば、俺の両手を俺より少し大きい手でさすり、それから俺の手首にキスした。
「…なんだよ。」
「これがしたかったんだろう?こうしたら凄い顔で猫を見ていたから。」
俺どんな顔だよ。その両手を払って、飼い主の顔を掴む。
「猫はいいのか?」
「あの程度。猫だってそれなりに頑丈だ。すぐ治る。それにお前も手加減しただろう。」
「それじゃない。」
「どれだ?」
「猫を何で噛んだとか聞かないのか?」
「ああ、お前も何かされたのは顔から分かったからな。詳しい事は猫から聞いてる。」
俺本当どんな顔だよ。聞いてるって、猫の性格から考えて吐かされたって方がリアル。あ、気づいたら胸焼けが収まっている。良かった。

「それにしても、」
「ん?」
「凄い格好だな。」
………忘れてた。俺、メイド服だ。あわあわとしてたらスカートを捲られた。
「ちょっ、」
「ちゃんとガーターベルトも下着もつけてるのか。好みだ。」
ハイスペ変態め。俺の顔色から心情察せるほどの俺変態め。
無理やり穿かされたメイドの新品パンツは、俺の乳で透け透け。乳は足をつたって、床に染みる。早くベッドに行きたい。


「あうう…」
腰の下に枕を置いて、足を広げる。玉を引っ張るみたいに吸いつかれると、乳がスカートを汚す。メイドにシーツ汚しすぎだといつも怒られてるのに、服まで汚したら。
「あ、んぶ」
キスされながら内股を撫でられ、ちんこがプルプルした。横にしたパンツを上に引かれ、ケツに食い込む。こすれてるケツがむずむずする。
「ぎゃっ、あう、な、なに」
「大丈夫だから暴れるな。」
体を横から引っ張られベッドから下ろされる。ベッドに腰掛けた飼い主の膝に俺の腰が引っ掛けられて、丸出しのちんぐり返しになった。乳が顔に垂れる。
「あっ、あ゛あっ、んぁ」
「こないだのやつ、いれてみるか。」
こないだ入れてもらえなかったローターが、乳を絡めて中に突っ込まれる。中のコリコリしたとこに、飼い主が指で押しつける。きもちい、ほんと、もう。
「あ゛っあっあ、おねが、ちんこ、も」
押しつけたと思ったらこねくり回して、中のコリコリを弄くる。でも中をコリコリ、くにくにするばっかりでちんこは放置。出きれない乳がたらたら垂れる。ちんこを裏筋一回でも撫でられたら、乳が水道みたく、出る。ちんこは痛いほど腫れて、ひくひくしてる。
「ちんこ、ちんこも、触って、」
メイド服で、大股開いて、腰をかくかくする。服は汗と乳でべっとりと張り付く。ケツの奥がじんじんする。
「メイドが指図する気か?いい身分だ。」
「ん、あ゛、あ、さわ、触って、くださ、」
スカートを握って、メイドおねだり。
ケツに固いのが当たる。玩具も好きだけど、ちんこのが好き。自分にも付いてるけど、入ってくるまでこんなにきもちいいもんだって知らなかった。あったかくて、ぴくぴくしてて、固くて、
「誰に触って欲しいんだ?」
「…はうっ」
息を吹きかけられ、それだけで腰が跳ねる。一回も言わなかったけど、今更気恥ずかしいし、プライド的に。
「はう、あ゛うっ、ん」
ローターはコリコリのとこにやって、飼い主の指は入り口を抜き差しし始めた。もう片方の手は俺の腹、臍、内股、際どいところを撫でる。いい。堪らない。
「っあ゛、んあっ」
縋るように足を掴んだら、飼い主が腰を引いて、ガチガチのをケツ穴にくっつけてきた。くっつけて、離して、ケツがちんこがむずむずする。床の絨毯に爪を立てて、期待で頭がショートする。
「っ、どうする?」

「あ゛、あ、…
ご、…ひっ、ご、主人、様、さわ、あう゛んっ、て、ください、」

「いい子だ。」
やっと触ってもらえたちんこから、びゅるるっと濃いのが出て、連続して濃い乳が出る。ケツがきゅんとして、中のローターを締めて、飼い主の手コキで辺り一面真っ白になった。すっ、ごい、
「ああ゛っあ、お゛、あ、あ゛」
「はっ」
一息ついたところで体を引かれ、飼い主の上に乗せられる。背面座位の形で、固いのが敏感な入り口もコリコリも押し広げて入ってくる。
「ああ゛っ、あっ、あっあっあっうあ」
俺の膝を掴んで持ち上げて、下ろして、子供がおしっこするみたいな体勢で、大人のことをする。片手でちんこを扱かれると、びっくりするくらい遠くまで乳が飛んだ。
「しんじゃ、あ゛っ、あんっ、ひ、しんじゃうっ、あっあっ、ごしゅ、じ、さま、っん゛ん、もっ、と…!」






事が終わって、二人して満身創痍。朝日が眩しい。事後のいつもみたいに、唇をくっつける。
「は、はぁ…なぁ、」
「…ん?」
「猫には、口にするなよ。」
そう言うと飼い主は軽く笑った。
「やりすぎたな。分かった。」
「あと昨日、猫と話したあたりから胸焼けが酷かったんだけど、きっと昼のステーキのせいだ。今日は魚がいい。」
そう言うと飼い主は呆れた顔をして、ため息をついた。


おわり





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