「聖川く〜〜〜ん、お風呂上がった」



「やめっ………!! どけ神宮寺!」

「………」
「………」


「私の貞操がアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!ぎゃああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!




お風呂から出てきたらなんということでしょう!
私がレンに押し倒されているではないですかアア!!

私が絶叫していると、私よりも早くすぐるがレン目掛けて走り出した。



「真琴の体にナニしてくれようとしてんだボケェ!!!!」

「レンーーーーー!!!!!!!!」


そして見事にすぐるの蹴りが脇腹に入ったレンは、部屋の隅へ凄まじい勢いで飛んでいった。

すぐるに吹っ飛ばされたレンも心配だが、今はまずレンに襲われかけた聖川くんのところに…!!
私は、いまだにベッドの上で呆然としている聖川くんの元へ駆け寄った。


「聖川くん!大丈夫?!」
「………あ、ああ」

聖川くんに声をかけてみるも、当人はまだ頭の中がゴチャゴチャしているのか目が虚ろだ。


「ごめんね……。」
「……!なぜ廿六木が謝る」
「だって、聖川くん女の私の体に入っちゃったせいでこんな変な目に………」

なんだか心苦しくなって私は下を向いた。


「いや!お前のせいではない!……だが、男に覆われるというのは…とても嫌なことなのだな。」
「い、………いや、これは………」


「俺は決意したぞ!やはり、女性には手を出さないと!」
「ええええええ???!!!」

それはそれでどうなの?!
と思いつつ、私は未だにすぐるにボコられてるレンを見た。



「……………はぁ」










「未来の聖川くんのお嫁さんごめんなさい。貴女に手を出せないのはレンのせいなんです。」



⇔09日目に続く



mae | tugi



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