「と、いうわけで、シャイニ−の独断と思いつきで、AクラスとSクラスの士気を高めるために、AクラスとSクラスの代表にパ−トナ−をチェンジしてもらうことになりました!」
「廿六木真琴です。よろしくお願いします。」
私がAクラスのみんなに挨拶をする。
中身は聖川くんなんだよね……。慣れ親しんだクラスでよろしくお願いします。なんて、気持ち悪いだろうな、聖川くん。
「……はぁ、」
「ん?どうした、マサ」
「あっ、いや……なんでもない。」
私の右隣の席である一十木音也くん。
聖川くんと入れ替わった瞬間?からお世話になった子だ。
「それにしても、ここまできていきなりパ−トナ−替えとか、理事長も無茶言うよね。」
うう………。
それは私のせいです…!!
そうとは言えず、曖昧に返事を返した。
「それにしても、七海大丈夫かな…?」
「………ああ、そうだな…。」
七海、というのは、先日知った聖川くんの本当のパ−トナ−のおっとりとした可愛らしい女の子だ。
私とはまるでキャラが違うんだよね…。見てるだけで癒されたし。
その七海春歌ちゃん、そして、私の本来のパ−トナ−である一ノ瀬トキヤにも迷惑をかけてしまった……。ただ、幸いなことに、春歌ちゃんはトキヤの声が好きらしい!
トキヤの兄、HAYATOのファンらしいし。
「じゃあ!新しいクラスメイトの真琴ちゃんの紹介も終わったことだし、そろそろ授業に入るわよ〜!」
林檎先生の掛け声でAクラスの授業が始まった。
それにしても、春歌ちゃん大丈夫かな……。
一応、春歌ちゃんとトキヤには入れ替わりのことを話した。あと、龍也先生と、林檎先生もこのことは知ってる。
あ、でも、Sクラスの方がすぐるとレンがいるからなんとかなるのかも……。
むしろ、クラスメイトにこの事実を知る人のいないAクラスにいる私達の方が何倍も危機的状況だと今更ながらに気が付いた!!
mae | tugi