「……………。」
「……あ、えっと」
「…報告がないのですから、まだ中身は廿六木さんなのでしょう。」
「……………うん」
なんだか不思議な気分だ。
つい何日か前までは同じクラスだった。
しかも、私のパートナーだったトキヤ。
でも、今はどこか遠い気がする………。
「トキヤは、自主練?」
「と、いったところですかね。」
「………そっか。」
「貴方はどうなのです?上手くいっているのですか?」
「……………」
少し考える。
上手くいっているのだろうか?
聖川くんとは色々話し合いもしているし、よくブースに籠って発声練習だってしてる。
でも、、
「……分かんない。」
「そうですか。」
「トキヤは?上手くいってる?」
「ええ。」
トキヤからの返事に、少し腹が立った。
元々のパートナーは私だったのに、もう私のことなんて構いなく、新しいパートナーと上手くやってるんだ……。
私だって、トキヤと曲作ったじゃん!
「…なにを勘違いしているのか知りませんが、」
そこまで言って、トキヤは私の目の前に立った。
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