「ハ−ブティです。お口に合えばいいのですが、」
「そんな!むしろ市さんは座っててよ!」
「そうそう、俺たちになんて構わなくていいよ」
市さんのおめでた報告を受けてから早6ヶ月。今日私と半兵衛は長政と市さんの家にお邪魔している。
「お腹、大きくなったね−、」
「はい。早くこの子に会いたいです。」
「だよね−、あと4ヶ月が近いようで遠く感じるなぁ〜」
「そうですね」
「男の子か女の子かは聞いたの?」
「いえ、それは生まれてからの楽しみにととっておくことにしたんです。」
「女の子だったら、是非桜ちゃんでお願いね〜!」
「さくらちゃん?ですか?」
「そ、俺となまえと官兵衛殿とでなんて名前が良いかって話しててね〜。なまえが桜は譲らないって言い出してさ〜、」
「だって4月だよ?桜ってつけないでなにをつけるの!」
「そういうのを安易っていうんだよ」
「ひどいよね〜!半兵衛の言い方!自分なんて官兵衛に任せっきりだったくせに、」
「俺も考えたよ?愛ちゃんってさ!」
「それ政宗の彼女の名前でしょうが!!」
「「あはは……!」」
「長政?市さん…?」
「お2人はとても面白い方ですね…!」
私と半兵衛の話していることがなにやらツボに入ったのか、長政と市さんはクスクスと笑いだした。
「なまえ殿や半兵衛殿、官兵衛殿が考えてくださった名前、参考にさせていただきます!」
「ありがとうございます。」
本当に幸せな顔をして笑う長政と市さん。
幸せそのものな2人を見ると、私もとても幸せな気持ちになれた。
そして、無事に赤ちゃんが生まれてくれることを心から願った。
next・・・?
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